【藤本一平コラムVol.10】ホッケーの練習メニューはどう組む?

2019.11.27 23:00 | 藤本一平コラム

こんばんは。藤本一平です。

一平チャンネル、かなり間が空いてしまいました・・。

さて、さっそくですが本日のテーマに。

以前から私の個人Twitterのアカウントに質問箱を設置し、質問を受け付けております。

今回は、ちょっと長めの回答が必要そうな質問をいただいておりましたので、こちらの一平チャンネルにてお答えしたいと思います。

練習メニュー

その質問はこちら!

正直なところ、競技レベルやチームとしての課題、練習参加人数、時期(大会が近いのか、オフ期間なのか)など、状況によってどのような練習メニューを組むかは変わってくると思いますので回答が難しいです・・・。

また、2時間という設定も人数によって実施できるメニューがだいぶ変わってきますので・・・

今回は練習メニューを組む際の私自身の基本的な考えについて、いくつか述べて回答としたいと思います。

【ウォーミングアップ】
・動的ストレッチをメインで行う(静的ストレッチは各自で事前に)。
・脳を使い、精神的にも高揚するようなメニューを取り入れる。条件有の鬼ごっこなど。

【ベーシックスキル(ストローク&レシーブ)の練習】
・プッシュ、スラップ、スイープ、ヒット、スクープなど、すべてのストロークをフォアだけでなくリバース側も同じ回数行う。
・グラウンダーだけでなく浮き球のパスも多く行う。
・2人1組よりもなるべく3人1組で行い、パスの出し手はフェイントパスも実施する(ボールを持っていない2人は常にパスが来るつもりで準備しなくてはならない状況を作る)。

【ドリブル練習】
・ボールをキープするためのドリブル、抜くためのドリブル、パスを出すためのドリブルなどの使い分けを意識したメニューを組む。

【ミニゲーム】
・ゴールを至近距離に設置し、3対3のミニゲームを実施。シュートシーンが数多く生まれるゲームシチュエーションを設定し、得点力UPとサークル内の守備力UPを図る。

▼こちらはテニスボールを使用した3対3のミニゲーム(Hockey Heroes TVより)

【クールダウン】
・クールダウンに入る前に補食(プロテイン、バナナなど)を摂る
・ジョグ→静的ストレッチ

というイメージでしょうか。

【全体を通じて】
・2時間という限られた時間の練習の場合は実施できるメニューは限られますので、常に移動は駆け足で行うなど一定以上の心拍数が保たれるようなメニューの進行を意識します(ちょっと古い情報かもですが、オーストリア代表は全体練習は短時間だけど強度が非常に高い、とか)。

・どのスキルの向上を目指すのか、目的を明確にして練習メニューを設定します。選手自身に課題を考えさせて、メニューを自身で組んでもらうような方法も有効かと考えています。

ざっくりとですが、今回はこのあたりで。

なにかの参考になれば幸いです。

それではまた!

藤本一平