初優勝の横田ホッケースポーツ少年団。「みんな全力でホッケーを楽しんでいました」/全国スポーツ少年団交流大会

2023.08.25 14:01 | 高・中・スポ少

 8月11日(金)から3日間、大井ホッケー競技場(東京都品川区、大田区)で「第46回全国スポーツ少年団交流大会」が行われ、男子は横田ホッケースポーツ少年団(島根県)が初優勝を飾った。

初優勝を飾った横田ホッケースポーツ少年団 撮影=金子周平

 同大会の目的は全国のスポーツ少年団にホッケー競技の楽しさと喜びを体験させ、より優れた技能とスポーツマンシップを身につけるための研修の場とするとともに、団員相互の交流を深め、仲間意識と連携を高めること。

 男子は27チームが参加し、AからHまでの8つのグループに分けられ、グループ内総当たり戦の予選リーグが行われた。
 予選リーグで上位2チームは決勝トーナメントに進出。その他のチームはフレンドリートーナメントに回り、順位を争う。

 試合時間は前後半10分ずつ、ハーフタイムは4分。

 男子初優勝を飾った横田ホッケースポーツ少年団の監督を務める景山寛樹さんに勝利の秘訣や普段の練習について伺った。

横田ホッケースポーツ少年団の試合結果

【予選リーグ】
Cグループ2位通過

【決勝トーナメント】

決勝のSO戦で成功を収めたキャプテンの景山雄平くん(右) 撮影=金子周平

みんなのキラキラした顔が一生の宝になりました

--初優勝おめでとうございます!お気持ちをお聞かせください。

景山:最高の舞台で最後まで走り抜いた選手達を誇りに思います。そして、みんなのキラキラした顔が一生の宝になりました。

--優勝まで勝ち続ける最も大きな勝因は何だったと思われますか?

景山:積極的な守りやスピードある攻撃は、仲間を信じて、それぞれが自信を持ってプレーできたことが良かったと思います。みんな全力でホッケーを楽しんでいました。

サークルトップで低い守備につく安部晴稀くん 撮影=金子周平

--決勝のSO戦の前はチームはどのような雰囲気でしたか?また、監督が意識されたことがあれば教えてください。

景山:大人より子供達の方がリラックスしていて、とてもワクワクした雰囲気が漂っていました。監督としては選手を信じることしか出来ないので、笑顔で送り出そうと意識しました。

--大会を通して、子供たちが成長したなと感じられる場面や印象的な試合、エピソードがありましたら教えてください。

景山:強豪相手との初戦で逆転負けをした時には下を向くと思っていましたが、熱戦が楽しかったのか表情がもとても良く、次の試合に向かっている姿に逞しさを感じました。
 今回の大会参加は、町内の3つのチーム(横田、八川、馬木)から全国大会に参加希望者が横田スポ少に登録をして参加しています。普段は別のチームで練習しているのでチームワークや不慣れなポジションなどの不安要素もありましたが、緩急長短、スクープを使った攻撃。ダブルディフェンスなどコート内を全力でプレーする姿にとても成長を感じるようになりました。
 シャイなメンバーも多く、普段はゴール後のハイタッチもしないのですが今大会ではみんながやっていて嬉しかったです。
 予選で対戦したチームとは決勝で会おう!とかフレンドリー優勝して!など子供同士で話し合っている場面も嬉しい光景でした。そして、決勝戦では他のチームからの声援が聞こえてきた時にはとても感動しました。
 ホッケーを通して人が繋がることを子供達も感じた大会になったと思います。

ドリブルでかけあがる景山雄平くん 撮影=金子周平

奥出雲の豊かな自然の中で、スキーやフットサルも

--普段練習はどのくらいの頻度ですか?

景山:大会前1ヶ月前くらいから平日3日、休日1日程度でやりました。今回のチームは合同チームなのでそれぞれで違いますが、平日1〜3日、休日1日くらいの頻度のようです。冬季は積雪もあるのでかなり減ります。

--冬の間、ホッケーの他にやっている競技やトレーニングがあるのでしょうか?

景山:多くのメンバーとフットサル、スキーなどをやっています。週1回、自由参加型のフットサルを有志で楽しんでいます。
 島根は雪国なので、スキーを楽しむ子供達も多いです。我が家はアルペンスキーでも全国大会を目指していて毎週末スキー場に通っています。フットサルやスキーも冬季の体力維持、バランス感覚を養うのに欠かせません。

--雄平くんの憧れの選手はいますか?

景山:憧れというか目標の選手は兄と姉になると思います。兄は全中、インターハイ優勝経験があり、姉はU-18に選出していただいています。負けず嫌いな雄平としては当然意識していると思います。

 また、昨年参加したU-12ドリームキャンプでは講師の膳棚大剛さんから教わった事でスクープやフリックが上達したこともあり、とても尊敬しています。
 今大会でもスクープでアシスト、PCでフリックで得点することが出来ました。

普段の練習で、心がけていることは「とにかくチャレンジすること!」

--普段の練習で、心がけていることやチームの目指す姿など教えてください。

景山:とにかくチャレンジすること!チャレンジした失敗は気にせず、成功体験を増やすことを心がけています。

--小学校を卒業し、卒団していく子たちはどのようにホッケーと関わっていますか?

景山:中学校(横田、仁多)、高校で続ける子が多いです。

--「うちのチームはここが違う!」など、アピールポイントはありますか?

景山:ホッケー環境が良いところだと思います。身内や近所にもホッケー関係者が多いことで遊びの中でもホッケーが浸透しているほどホッケーが身近にあります。
 校庭にはホッケーゴールがあり、家庭には人工芝を整備されている方も多いです。

--今後の目標は?

景山:大会2連覇!あとは、U-12にも積極的に参加し日本中にホッケー仲間を増やしたいです。

たくさんの応援を武器に掴んだ日本一! 撮影=金子周平

■大会の公式サイトはこちら(外部サイト)