2018.01.26 19:39 | 海外
こんにちは。
ヨーロッパ最高峰のホッケープロリーグであるEuro Hockey League。
先日は、トーナメントの概要やこの大会独特の得点形式などについて掲載しました。
■Euro Hockey League ヨーロッパ最高峰のホッケーリーグ Vol.1。
今回は、気になる賞金や審判のボイスについてお伝えします。
優勝:2万ユーロ(約270万円)
準優勝:1万ユーロ(約135万円)
3位:5千ユーロ(約68万円)
(1ユーロ=¥135.3で計算)
同じユーロでもサッカーの場合(UEFA欧州選手権:通称EURO)、
優勝チームは 2,700万ユーロ(約36億円)もの賞金を獲得できます。
では、日本国内での他の球技はどうでしょうか。
以下に、ホッケーと同じオリンピック種目の球技を調べてみました。
・サッカーJリーグ:年間1位チーム 3億円
・バスケットボールBリーグ:年間1位チーム 5,000万円
・バレーボールVリーグ:優勝チーム 1,000万円
ユーロホッケーリーグは、世界のホッケーリーグの中では試合のレベルが高く最高峰といえますが、賞金はまだまだ少ないことを感じますね。
ホッケーを観戦したことのある方なら、「今のファウルなんでだろう?」「なんでカードが出されたんだろう?」と思うことがありますよね。
あるいは、何を話しているのかは聞こえないけれど、選手が審判から注意を受けている光景も目にしたことがあると思います。
ユーロホッケーリーグでは、審判と監督は無線マイクを付けています。
そのため、スタジアムにいる観客は、審判が選手にどのようなことを言っているのかが分かるようになっています。
さらに、マイクはテレビ放送とも繋がっているので、テレビの音声を通じて視聴者も審判の声を聞くことができます。
実際の映像がこちら。
なかなか聞き取りにくいのですが、次のような感じでしょうか。
「さっきプレー邪魔したでしょ。妨害だよ、オブストラクションね。はい、だからグリーンカード」
「ボールを放しなさいって言ったよね?」
「あー、それは危険だなー。近くに3人も居たし。フリーヒットで再開ね」
「見てなかったんだから仕方ないでしょ。見えた範囲でしか判定できないよ」
ちなみにですが、TVディレクターもマイクを通じて審判に話しかけることができるようです。まさにテレビ放映を意識した取り組みといえますね。
ユーロホッケーリーグのスポンサーは4企業あります。
1. ABN AMRO(オランダの銀行)
2. KNHB(オランダホッケー協会)
3. OSAKA重畳(ベルギーのスポーツファッションブランド)
4. Ajuntament de Barcelona(バルセロナ市議会)
3つ目のOSAKA重畳は日本人にとっては面白い企業。
ブランド名の「大阪」とプリントされたホッケースティックや洋服を販売しています。
●「プロツアー大阪」と書かれたスティック
320ユーロ(約4万3千円)
●「大阪」の文字が特徴的な男性用の服
80ユーロ(約1万円)
公式オンラインショップはこちらをご覧ください。
そもそも、なぜ「大阪」や「重畳」なのでしょうか。漢字がかっこいいからでしょうか。近々、企業に聞いてみたいと思います。
ヨーロッパ各国を遠征するのは金銭的にも大変。
ユーロホッケーリーグでは、遠征費に関するレギュレーションが定められています。
Participating teams are responsible for arranging their own transport from home to the designated airport (s). All local transport (designated airport(s) to hotel, hotel to playing venue for 1 training session and matches) will be provided by the EHL (if you are staying in the designated tournament hotel(s)).
REGULATIONS | 9 Teams Transport and Hotels
レギュレーションによると、ホームタウンから遠征先の空港までは自腹ですが、「遠征先の空港からホテルまで と ホテルから試合会場まで はEHLが用意する」としています。
日本のホッケー大会ではチームが交通費を負担すると思いますので、なんだか羨ましいですね。
ユーロホッケーリーグでは、3位まで勝ち進んだチームは賞金を獲得でき、リーグに参戦した全てのチームは試合にかかる交通費の援助が受けられる。;p>
審判がマイクをつけていて、観客はピッチ上で審判と選手の会話を聞くことができるため、より臨場感を楽しむことができる。
次回は先週のホッケーをまとめ読みvol.4をご紹介します。
1月22日から28日までのホッケーに関するニュースやSNSをまとめてお伝えします。
次回もお楽しみに。