2018.09.10 19:05 | 海外
男子日本代表「サムライジャパン」の田中健太選手。日本人男性初のオランダ1部リーグのクラブチームHGCへ移籍し、9月7日にデビューを迎えた。
オランダは男子は世界ランキング4位、女子は1位。ハイレベルなホッケーのオランダで田中健太選手はどう迎えられているのか。
オランダの新聞『NRC』に田中健太選手の特集記事が掲載された。
前後編にわたってオランダの新聞記事を紹介する。
オランダの新聞『NRC』は田中健太選手について「Kenta tanakaはHGCの新たなスターにならなくてはいけない」という見出しで8枚の写真付きで記事を掲載。
田中健太選手への期待を伝えた。
冒頭ではサムライに関する秘話として「ファイティングスピリットを持つことはもちろん、詩に身を寄せることがサムライの代名詞といえるだろう。(日本代表監督の)Aikmanが言うには、日本の選手たちは自身のプレイ目標をクォーター毎に俳句にして表現する。そして誰の俳句がベストなのかを選手同士が競い合う。田中健太はこの争いに一度も勝利したことがないそうだが、彼はいつもベストを尽くしてきた」とAikmanの話を紹介している。
『NRC』は田中健太選手がチームに馴染んでいると伝え、チームキャプテンや監督のコメントを掲載。
田中健太選手が所属するHGCのキャプテンを務めるSave van Ass選手は「彼は非常にオープンな人だからコンタクトを取るのはとても楽だよ。彼はあまり英語は話さないから私たちはまだ良い会話はないけれど、彼が孤立しているようには感じない。フィールド上ではそんなにたくさんの言葉は要らないんだ。何か重要なことは指示を出すと、彼はすぐに理解する」とコメント。
キャプテンのSave van Ass選手の父で、HGCの監督を務めるPaul van Assは「Save(息子)もTanakaから刺激を受けている。私は素晴らしい選手だと思う。彼は非常に優秀で、とてもスピードが速い。一方で、相手の裏をかくようなアジアのプレースタイルも持ち合わせているので、脅威を引き起こす。私たちにとっても予測不可能なことを引き起こします。非常に大きな価値があると思う。
もちろん、彼にはまだ改善に余地がある。彼は本来パスを出す側の人間ではないと言えるでしょう。まだ彼にはそれを伝えていませんが。今後伝えて、彼のもっと良いプレーを引き出していくつもりだ。世界には素晴らしいパスを出す人はたくさんいるが、私たちのチームが欲しいのはパス以外の何か特別なことができる選手だ」と述べ、アシストだけでなくゴールへの期待の高さが伺える。
引用:nrc.nl|"Japanner Tanaka moet de nieuwe ster worden bij HGC"
田中健太選手の挑戦はまだ始まったばかり。
オランダでも田中健太選手がゴールを量産する姿が楽しみだ。
後編”オランダの新聞、「サムライ」田中健太選手を特集。日本人選手が海外でプレーをするという覚悟”に続く。