2018.10.26 15:32 | 日本代表
オマーンのマスカットで10月18日に開幕した男子アジアチャンピオンズトロフィー。
シギ・アイクマン監督率いる男子日本代表サムライジャパン(世界ランキング16位)は予選リーグを2勝2敗1分けで終え、6か国中リーグ4位でセミファイナルに進出する。
サムライジャパンは24日、第4戦でパキスタン(世界ランキング13位)と対戦。
第3戦まで1勝2敗の日本は準決勝進出に向け大事な1戦であった。
試合は1-1の引き分け。(1-0/0-1/0-0/0-0)
北里謙治選手が得点を決めた。
パキスタン戦の結果により、日本は準決勝戦進出が決定。
試合後、サムライジャパンのシギ・アイクマン監督は結果は残念だと話したが、若手選手への期待を話した。
日本はインドやパキスタン、マレーシアとは異なり、11月のワールドカップに出場できないため、若手選手の起用ができる。
「引き分けの結果を残念に思う。私たちは多くのチャンスを作れたし、この試合は勝つべきであった」
「この大会で選手たちは学ぶでしょう。今日私たちは成熟した試合をしたし、若い選手たちは試合に出場するごとに良くなっている」
引用:AsianHockeyFederation|NEWS "PAKISTAN GET THEIR FOOT IN THE SEMI-FINAL DOOR"
パキスタン戦では、最も印象的なプレーをした選手に贈られる Man of the matchに田村陸選手(19歳・山梨学院大学)が選出された。
田村陸選手は2018年3月に岩手県の沼宮内高校を卒業し、山梨学院大学に進学。
2018年9月のオーストラリアのダーウィンで行われたオーストラリア4ヶ国大会でサムライジャパンデビューを迎え、今大会はデビュー以来2大会目。
2017年11月に公開された岩手朝日テレビによる「Road to Higher Next〜みちのくのミライへ〜」では、北東北で活躍する若者として、当時沼宮内高校3年生でキャプテンを務める田村陸選手が取り上げられた。
動画の中では2020年東京オリンピックに向けて意気込みを語った。
「2020年東京オリンピックは充分出場できるチャンスはあると思うので、しっかり練習して自分が持てる最大限のパフォーマンスを1試合1試合見せていけたらいいと思います」
26日(金)、リーグ最終戦はオマーン(33位)と対戦。
5-0で勝利した。(1-0/0-0/4-0/0-0)
山崎晃嗣選手(滋賀クラブ)が14分に先制ゴールを決めるも、第2Qはオマーンに攻められる場面もあり、苦戦を強いられる。
後半、第3Qでは松本航選手(天理大学)、松本和将選手(今市高等学校)、落合大将選手(LIEBE栃木)、膳棚大剛選手(天理大学ベアーズ)が得点を決め、5-0で勝利した。
試合後、サムライジャパンのシギ・アイクマン監督はオマーン戦を難しい試合だったと振り返った。
「オマーンは自陣に引いて堅い守備をしていたので、難しい試合だった。全選手が25ヤード内にいて、オマーンのディフェンスを破る解決策を見つけるのは簡単ではなかった」
「選手たちが相手よりも優れていると思っているときにチームディシプリン(共通理解)を守り続けることは難しい。日本の全選手が自分の力を誇示したいと思っていた」
サムライジャパンの最年少選手、松本和将選手(18歳・今市高校)はオマーン戦で代表初ゴールを決め、Man of the match に選出された。
松本和将選手も2018年9月のオーストラリア4ヶ国大会で、サムライジャパンに初招集。
フル代表に高校生が抜擢されるのは極めて異例だ。
地元栃木県の『下野新聞』が松本和将選手の初選出を報道。
松本和将選手は下野新聞の取材に対し、「日本代表入りをチャンスと捉え、自信を持ってプレーしたい」とコメントした。
引用:下野新聞SOON|スポーツ "松本和将(今市)がサムライジャパン初選出 ホッケー日本代表で唯一の高校生"
リーグを4位で通過した日本は28日(日)にリーグ1位のインド(世界ランキング5位)と対戦する。
インドに勝てば決勝戦進出、負けると3位決定戦に回る。
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