【ホッケー】女子はニュージーランドが下剋上、男子はオーストラリアが世界ランキング1位の力を見せつけ、東京五輪への出場権を獲得/オセアニアカップ

2019.09.09 17:10 | 海外

日本時間9月8日(日)、オーストラリア・ロックハンプトンで開催されていた男女のオセアニアカップが閉幕し、男子はオーストラリア代表(世界ランキング1位)、女子はニュージーランド代表(同6位)が優勝した。

男子オーストラリアは1984年のロサンゼルス五輪以来10大会連続、女子ニュージーランドは2000年のシドニー五輪以来6大会連続で五輪出場を決めた。

2016年のリオデジャネイロ五輪で男子オーストラリアは6位、女子ニュージーランドは4位だった。

男子の結果

今回のオセアニアカップは男女ともにオーストラリアとニュージーランドの一騎打ちの対戦となり、3試合を戦った結果で順位を決める大会形式。

男子はオーストラリアが2勝1分(4-0、2-2、3-0)でニュージーランドを下し、世界ランキング1位の実力を見せつけて東京五輪への切符を手に入れた。

▽男子・第3戦のハイライト動画

今大会、得点王に輝いたのはオーストラリア代表のブレイク・ガバーズ。3試合に出場し、3つのペナルティーコーナー(PC)と1つのフィールドゴール(FG)を決める活躍を見せた。

ブレイクは1996年7月6日生まれの23歳。オーストラリア代表としての出場試合数は97CAP。

2018年のインドW杯でも得点王となっており、東京五輪での活躍が期待される注目選手だ。

▽ブレイク・ガバーズ(出典:ブレイク本人のInstagramより)

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ブレイクの兄、キーラン・ガバーズも元オーストラリア代表選手。2012年ロンドン五輪で銅メダル、2014年オランダW杯で金メダルを獲得している。

▽兄弟の2ショット(左がキーラン。出典:ブレイクのInstagramより)

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男子オーストラリアは過去15回五輪に出場し、2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得したが意外にも金メダルはこの1つだけ。銀メダルは3つ、銅メダルは5つ獲得している。

1992年のバルセロナ五輪から2012年ロンドン五輪まで6大会連続でメダルを獲得していたが前回のリオ五輪ではまさかの6位。

W杯を3回、チャンピオンズトロフィー(2018年まで開催された世界選手権大会)を15回制しているホッケー大国は、東京でリオの雪辱を果たせるか。今後の選手選考も含めて動向に注目したいところだ。

女子の結果

女子は世界ランキング2位のオーストラリアが同6位のニュージーランドと3試合を戦い、1勝1敗1分。互角の戦いを見せたがニュージーランドが得失点差で1上回り、オセアニアカップを4大会ぶりに制した。

▽女子第3戦のハイライト動画

計3試合において、両チームとも様々な選手がゴールをあげたが、ニュージーランドのオリビア・メリーが唯一の複数得点をあげ、2ゴールで得点王となった。

オリビアは1992年3月16日生まれの27歳。代表CAP数は224で、前回のリオ五輪出場メンバーの一人だ。

▽得点王となったオリビア(出典:オリビア本人のInstagramより)

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東京五輪出場への道のりをおさらい

2019年6月のFIHプロリーグで男子オーストラリア代表は優勝し、2019年10月から11月にかけて開催予定の五輪最終予選への出場権を得ていた。

しかし、今回のオセアニアカップで優勝し、東京五輪の出場権を獲得したため、最終予選に出場する必要がなくなった。そのため、FIHプロリーグからの最終予選への出場枠が1つ減り、世界ランキング枠での出場国数が1つ増枠された。(画像を押すと拡大して見ることができる)

男子・五輪出場への道のり

男子・五輪出場への道のり

女子の五輪出場への道のりは下記の通り。

女子・五輪出場への道のり

女子・五輪出場への道のり

オセアニアカップが終了し、これで男女の大陸王者枠での出場国は出揃った。

東京五輪に出場するために残された道は2019年10月~11月開催予定の最終予選のみとなった。

最終予選に出場するチームの紹介や組み合わせについては、また別の記事で更新予定だ。

(文・藤本一平)

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