2019.10.23 16:15 | HJL
勝負の後半。第3クオーター開始3分に、サークルトップ右でフリーヒットを得た天理大学は、パスとドリブルを駆使してサークル侵入。こぼれ球に反応した青木宏晃がシュートを打ち、岐阜朝日の守護神・吉川貴史が一度は防ぐが、リバウンドを平原玄也が押し込み、逆転に成功する。
このシーンでは相手DFの隙をついてすーっと前に出てきた青木の嗅覚とその後のクイックシュート、そして、最後に押し込んだ平原のポジショニングが非常によかった。足が止まっていた岐阜朝日の守備陣に対して、天理大学の選手はオフ・ザ・ボールでも常に動き続けながらポジションを修正しており、取るべくして取ったゴールだったと言える(穴井善博監督が普段の練習から指導しているのだろう)。
その後は両チーム、ペナルティーコーナーを取得するなどチャンスを作ったが決めきることができず。
天理大学が2対1で岐阜朝日を下し、3年振り3回目の優勝を果たした。
両チームとも選手を頻繁に入れ替え、スピード感あふれる試合を展開。華麗なパスワーク、巧みなドリブルなどハイレベルなプレーに会場が盛り上がるシーンが何度もあった。試合終盤まで勝負の行方のわからない接戦を繰り広げた選手たちに対して、試合終了後は観客から大きな拍手が送られた。
2016年からリーグが2部制に移行し、プレーオフが導入されて以降、レギュラーステージを1位通過したチームが優勝できないジンクスが続いている。今季もレギュラーステージ3位の天理大学が準決勝で勝利した勢いそのまま、同1位の岐阜朝日を撃破した形だ(昨年はレギュラーステージ2位の岐阜朝日が同1位の立命館ホリーズを破った)。
試合後の優勝インタビューで穴井監督は「台風で被害にあった方にはお見舞い申し上げます。こうやって試合ができたことに感謝したい。優勝できたことは信じられないが普段からハードワークしていますのでその成果が出た。応援ありがとうございました。みなさんでホッケーを盛り上げていきましょう 」と喜びの涙を目に浮かべながら振り返った。
(文・藤本一平)