2019.10.25 16:11 | 大学生
関東王者の意地を見せた。2回戦の相手は西の強豪・天理大。攻撃的な試合展開で相手を圧倒し、2年ぶりにインカレベスト8進出を決めた。
日本リーグ王者・天理大との一戦。先制パンチを打ったのは明大だった。第1Q9分、MF森紘之(法2=天理)のシュートに反応したMF鵜飼聡太(政経3=丹生)がこぼれ球を押し込み、先制。第2QにはDF橋本岳樹(文3=山梨学院)のドリブルから森につなぐと、頼れる男にボールが渡る。MF舘亮佑主将(政経4=丹生)が「練習でもやったことがない」とGKを欺く一発をお見舞い。理想的な展開で前半を終えた。
後半は気力勝負だった。相手攻撃陣によるテンポの速い攻めで「運動量が落ちてしまった」(舘)。日本リーグ覇者の波状攻撃が明大を襲い、苦しい展開が続く。後半のサークルインは明大が5回に対し、天理大は16回。それでも「全員で守ってカウンターに」(舘)。勝利への執念で耐え続けた。第4QではDF古川裕大(政経2=伊万里商)がPC(ペナルティーコーナー)で1点を追加し、決勝点に。ここぞの場面で勝負強さが光った明大。「ワンチャンスで1点」(小池文彦監督)を体現し、天理大の猛追を振り払った。
次戦の相手は今年度の大学王座決定戦で優勝した朝日大。連戦によりコンディションは決して良くはない。だが条件はどこも同じ。手ごわい相手が続くが「全員で走って守って攻める」(舘)。強敵撃破の勢いそのままに、優勝まで突っ走る。
[中野拓土]
試合後のコメント
小池監督
――内容を振り返っていかがですか。
「点が欲しい時に先に点を取ってくれたので、非常にいい展開ができました。こういう競り合いの展開になると思っていたので、そこは選手がしっかりやってくれたと思います」
――前半が終わって2点リードしている中で、後半どのように戦おうとされていましたか。
「また0-0からという気持ちで、チャンスがあればもう1点入れようという気持ちでやっていました。でもまずはディフェンスからしっかりやろうということでした」
舘
――ご自身のシュートシーンを振り返っていかがですか。
「あのシーンは自分でもどうなったかよく分かっていないです。森がつなげてくれて僕自身もGKが出てきていると思っていました。練習でもあんなシュートはしたことなかったです」
――明日の試合に向けて意気込みをお願いします。
「僕たちは変わらずに攻めるということをやっていきたいです。天理大に勝って勢いがあるのでそれを明日もぶつけていきたいです」
鵜飼
――先制点を挙げました。
「狙っていました。セカンドボールが来るのを待っていたからこそのゴールで、ごちそう様ですという感じです(笑)。森が本当にいいボールをくれました」
古川
――PCで決勝ゴールを決めたときの感想を教えてください。
「アゲインが続きましたが、入る気がしていたのでそのまま打ち続けたら入りました」