【インタビュー】武蔵大学キャプテンが語る「最下位スタートからの快進撃」

2019.11.08 13:52 | 大学生

死ぬほどやってきた分析が心の支えになった

学習院との激闘を制した武蔵。
武蔵は2019年シーズンを15チーム中、最下位からスタート。大事な試合で勝利を掴み取り、着実に順位を上げていった。いよいよ10日の今季最終戦では1部5位決定戦に挑む。
キャプテンの根岸奈生はチームの強みに「分析力」と「どん底を経験しているからこそどんな状況下でも楽しめること」と語った。

インタビューに応じた武蔵大学キャプテンの根岸奈生 写真/金子周平

どのような気持ちで学習院戦に臨みましたか
根岸「ようやくこの日が来たぞ、という気持ちでした。一部残留という目標の中で、練習の照準を100%順位決定予選に合わせて準備してきたので、当日はやってきたこと全てを出し切るのみ、チャレンジャーとして失うものは何もない、このチームで歴史に名を残す!という心持ちでした。学習院さんとは9月初旬の全日本大学大会で0-3と、圧倒的差をつけられて敗退しており、実はその時点から順位決定予選に向けて徹底的に分析を始めていました。台風で試合が3週間延びたのも神様が味方してくれたのだと思いました(笑)第4Qには足をつる人が続出し私自身もパニック状態でしたが、周りのプレーや声かけに救われましたし、死ぬほどやってきた分析が心の支えにもなっていました」

敗戦が続いたプール戦でしたが、チームの雰囲気は?
根岸「プール戦での敗戦は全く気にしていなかったです。1部でずっと戦っていた大学を相手に勝ち点および得失点で勝つという目標は無謀だったので、プール戦に注力するのはやめました。チーム全員が今まで2部でしか戦ったことがなかったので、1部の最強チームと戦えることの喜びを噛み締め興奮と共にプレーしていました。敗戦しても課題が見つかったと、ポジティブに捉えて、むしろチームの士気は上がっていく一方でした」

5位決定戦への意気込みをどうぞ!
根岸「このチームが始動した時、全大学の中で最下位からのスタートだったので、正直1部の5位決定戦という雲の上の存在だった舞台に自分たちが立てると思うと、目標とはしていたもののやっぱりまだ夢を見ているようです(笑)
しかし、私たちの強みは分析力とどん底を経験しているからこそどんな状況下でも楽しめることです。実力差では敵わないチームにも分析を武器に戦ってきました。また、春からずっと「勝って恩返し」をモットーに戦ってきたので、最後の一戦まで感謝の気持ちを込めて、この最強のサポート軍団と最高チームメイトと共に全力で戦い抜きます。武蔵らしさを貫き、最終戦は今までの全てを出し切って1部5位を目指します!2部で共に戦ってきた他大のチームに勇気を与えられたら嬉しいです」

学習院は悔しさ残る結果に

学習院はチームのFacebookに結果を投稿。
佐々木監督の「“チームとして意志の無い” 試合をしました」という厳しいコメントも掲載されたが、次戦に向けて「自分達が一年間、このチームでホッケーに向き合ってやってきた意味にもう一度理解を深めて残り2試合を戦うしかありません」と前を向いた。
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