2019.11.21 23:29 | 海外
元オランダ男子代表選手のノイヤー(Teun Floris de Nooijer )が女子ドイツ代表のアシスタントコーチに就任したことが15日(現地時間)に発表された。
ノイヤーはオランダ代表選手として5回オリンピックに出場し、2つの金メダル(1996年アトランタ、2000年シドニー)と2つの銀メダル(2004年アテネ、2012年ロンドン)を獲得。FIH(国際ホッケー連盟)が発表する年間最優秀選手賞(FIH player of the year)に2003年、2005年、2006年の3度選出されたオランダの英雄で、「ホッケー界のクライフ」の異名を持つ。
2013年に選手を引退したのち、ノイヤーは1年ほどサッカー・オランダリーグのクラブ、AZのマネージャーを務め、その後は昨夏までオランダ女子1部リーグのブルーメンダール(Bloemendaal)のコーチを3年間務めていた。
今回のドイツ代表のアシスタントコーチ就任に関してノイヤーは「海外でコーチを務めることは自身の成長にもつながる魅力的な仕事だ。そのうえ、女子ドイツ代表は非常に大きなポテンシャルを持っている」とコメントした。
ノイヤーの妻は元ドイツ代表選手のフィリッパ・ズックドルフ(Philippa Suxdorf)でノイヤー自身もドイツでのプレー経験があり、ドイツとのコネクションに問題は無さそうだ。
オランダとドイツは男女ともにお互いに強くライバル視をしているホッケー大国。現在、女子の世界ランキングはオランダが1位でドイツは4位とオランダがリードしているが、ともに東京オリンピックの出場権を得ており、これからオリンピック本番に向けてますます強化が進んでいくタイミングだ。
女王として君臨するオランダを打破すべく、ドイツは“禁じ手”とも言える一手を打ってきた。ノイヤーのコーチングスタッフ入りが今後のドイツ代表にどのような影響を与えるか。コーチングスタッフ陣の動向にも注目しながらオリンピックを楽しみたい。
引用:https://nos.nl/artikel/2310559-hockeyicoon-de-nooijer-gaat-de-duitse-vrouwen-helpen.html
(文・藤本一平)