2020.07.30 19:06 | 海外
男子ホッケー日本代表サムライジャパン主将の山下学(31=小矢部RED OX)がドイツ1部リーグのクラブチーム、Nürnberger HTC(以下、ニュルンベルク)にレンタル移籍することがわかった。リーグとクラブは27日、それぞれのホームページやSNSで山下を紹介する記事を掲載した。
▼クラブのInstagramで紹介された山下
ニュルンベルクはドイツ代表MF・DFとして活躍し、ロンドン五輪で金メダル、リオ五輪で銅メダルを獲得した中心選手のクリストファー・ウェスリー(33)がブンデスリーガのキャリアから引退することを発表。
▼リオ五輪で銅メダルを獲得したウェスリー
大黒柱が抜けた穴を埋めるため、日本代表として国際大会に186試合出場した経験を持つディフェンダーの山下を獲得し、若手選手たちの「ロールモデル」として活躍することを期待しているようだ。
過去にはオーストラリア・メルボルンプレミアリーグのクラブ、サザンユナイテッドホッケークラブで1シーズン主力選手としてプレーした山下。堅実で読みの鋭い守備と視野の広いパスで若手選手の多いチームに貢献し、リーグ優勝を達成した経験を持つ。
長らく希望し続けてきた欧州クラブへの移籍により、どのような成長を見せてくれるのか。男子世界ランキング6位、ゲルマン魂を持った屈強なプレイヤーが揃うドイツの地で、大和魂を持ったサムライの活躍に期待したい。
▼HockeyligaのFacebook投稿
ドイツホッケー連盟(Deutscher Hockey-Bund)が運営するホッケーリーグ。ブンデスリーガ(Bundesliga)は、ドイツ語で「連邦リーグ」の意味であり、連邦制を敷くドイツの全国選手権リーグのこと。ホッケーリーグは1937年創設。
例年、8月下旬~9月上旬ごろにシーズンが開幕し、11~3月はインドアホッケーシーズンのため中断。4月から再開し、5月下旬~6月上旬にプレーオフが実施されることが多い。
2019-20シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響で4月からの試合が延期となっていたが9月から再開される予定。
参考:Wikipedia Feldhockey Bundesliga (Men's field hockey)
近年、ドイツのクラブでプレーした、あるいは現在もプレーする日本人選手は以下の通り。
長澤克好
2013-14シーズンに長澤克好(当時名古屋フラーテルホッケーチーム=現在の表示灯フラーテルホッケーチーム)がデュッセルドルフ(Dusseldorfer Hockey Club 1905 e.V.=2部)でプレー。帰国後はフラーテルでプレーを続けており、2016年まで日本代表としても活躍。
山口育海
2016-17シーズンから山口育海(元天理大学ベアーズ)がファーエフエル マールブルク(VfL Marburg=2部)に移籍し、その後もドイツでプレーを続け、現在はリュッセルスハイムRK(Rüsselsheimer RK=1部)に所属している。
永吉拳
2018年4月~10月まで永吉拳(当時天理高校を卒業した直後)がハーベストフーダー(Harvestehuder THC=1部)でプレー。開幕戦でのゴールも含めて計4得点をあげる活躍を見せた。現在は天理大学に所属し、男子日本代表候補選手として活躍している。
▼チームのFacebookページに投稿された永吉の写真
竹林浩斗
2018年4月~7月まで竹林浩斗(当時天理高校を卒業した直後)がハーベストフーダー(Harvestehuder THC=1部)でプレー。帰国後は天理大学に所属し、2019年には21歳以下男子日本代表選手としてスルタン・ジョホールカップ(マレーシア)で活躍。
飯高悠貴
2018年8月から飯高悠貴(慶應義塾大学ホッケー部出身)がハーベストフーダー(Harvestehuder THC=1部)に加入。ハーベストフーダーでは1部の試合に出場できず、2019年4月から2部のTHKリッセン(THK Rissen)に移籍し、プレーを続けている。
飯高のブログ
好きなお寿司のネタは「えんがわ」。オーストラリア・メルボルンのクラブでプレーしていた際はチームメイトやサポーターたちから「ヤマ」の愛称で親しまれていた。
【山下学のSNS】
Instagram:https://www.instagram.com/yamashita0204/
Twitter:https://twitter.com/yamashita0204