2022.06.14 17:53 | 日本代表
公益社団法人日本ホッケー協会(会長:三須和泰)は14日、JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE(東京都新宿区)で記者会見を開き、2023年1月の男子ワールドカップ(インド)への出場権を獲得した日本代表サムライジャパン(世界ランキング17位/以下、WR)の高橋章ヘッドコーチ、MF田中世蓮主将、DF大橋雅貴が意気込みを語った。
6月1日まで行われたアジアカップで4位となり、4大会ぶりのワールドカップ出場権を獲得したことについて、高橋章ヘッドコーチは「アジアカップでベスト4に入るまでの戦い方はよかったが、その後は得点が取れずに苦戦した。平均年齢約23歳と若いチーム。これからフィジカル、メンタルともに世界水準まで鍛えて、組織として強い集団を作っていきたい」と抱負を語った。
サムライジャパンはフィジカル強化のために、2015年ラグビーワールドカップで日本代表の躍進を支えた村上貴弘トレーナーを招聘。また、メンタル面はラグビー元日本代表・五郎丸歩さんの「五郎丸ポーズ」を考案した荒木香織氏のサポートを受け、ワールドカップに向けて準備を進める。
若い選手が多いチームを統率する田中世蓮主将は「若手は怖いもの知らずで、勢いがある。準優勝した2021年12月のアジアチャンピオンズトロフィーのときはその勢いで勝てた試合もあった。アジアカップは勢いだけでは通用しない部分があり、3連勝のあとに4連敗という悔しい結果だった。ベテランがうまくサポートして、16年ぶりのワールドカップではベスト8を目指してがんばりたい」と意気込んだ。
副将を務め、守備陣を引っ張る大橋雅貴は「アジアカップはワールドカップの出場権を獲得でき、最低限の結果を残せたと感じている。チームはアタッキングホッケーを掲げている。アタックは守備からはじまるので、アタッキングホッケーの土台となる守備を強化したい。ワールドカップではさらにレベルアップしたサムライジャパンを見せられるよう、これからトレーニングに励んでいきたい」とコメントした。
ワールドカップは16カ国が出場し、4グループによる1回戦総当りのリーグ戦の後、その順位に基づいた順位決定戦を実施する。まだリーグ戦の組み分けは決まっていない。アジアからは日本の他に、開催国でアジアカップ3位のインド(WR4位)、アジアカップで優勝した韓国(WR13位)、準優勝のマレーシア(WR10位)が出場する。