2022.11.17 13:00 | イベント
ホッケー女子元日本代表の山田明季さんが代表を務めるMaking an ERAは9日、女性アスリート向けワークショップの第1回を開催した。
Making an ERAとは、“すべてのアスリートが経験や特性、強みを活かし、社会で活躍できる人材育成”をテーマに、WABNアカデミー*の卒業生により設立された任意団体。今回は監査・コンサルティング大手のEY Japanのサポートにより、「アスリート×キャリア」というテーマでワークショップを開催。先輩アスリートによる経験談や参加者同士のディスカッションを通じ、少し先の未来を考えるきっかけを提供する。
*WABNアカデミー:EY Japan主催の女性アスリートを対象にしたビジネススキル向上のためのプログラム
第1回はオンラインで開催され、Making an ERA事務局メンバー3名が登壇し、「リアルな体験と現在」と題してパネルディスカッションを実施。パネルディスカッション後には質疑応答や参加者同士のグループディスカッションが行われ、事務局は「参加者の皆さまの熱い思いや、キャリアを考えるうえで抱えているモヤモヤを強く受け止めた。今後の活動に向けて、身の引き締まる思い」と語った。
▼Making an ERAのInstagramアカウント
山田明季さんはパネルディスカッションで、過去の人生を振り返って作成したモチベーション曲線を見せながら自身の人生経験を語った。第1回を終えて「参加者が0人じゃなくてよかった。EYのメンバーやみなさんに協力していただいて、無事に第1回を開催できてよかった」とコメント。
広島県の女子ホッケーチーム、コカ·コーラレッドスパークスの一員として現役時代を過ごした山田さん。以前から環境保護の分野への想いを強く持っており、引退後はコカ·コーラ ボトラーズジャパン(株)の環境にかかわる部署で働く。
「アスリートのなかにはセカンドキャリアで現役時代と同じくらい熱い想いをかけるものに出会えていない人が多くいると感じている。自分はたまたま環境分野への興味があってラッキーだった。周りの人々が現役アスリートに対して、競技に集中することと、競技のことだけを考えることの違いを教えてあげることが大事だと思う。競技だけやればよい、という文化ではなく、競技以外にもワクワクすること、集中してやりたいことを見つけることが大事。まだ見つかっていない人は出会えていないだけかもしれない。興味があることにどんどんトライしてほしい」と自身の経験を踏まえた想いを語った。
ワークショップの概要は以下のとおり。(すでに募集は締め切っている)
第2回は11月23日にEY JAPAN東京オフィスにて対面で実施される。
山田 明季(ヤマダ アキ)
生年月日:1992/11/24
出身地:大阪府
出身校・所属歴:羽衣学園中学校/羽衣学園高校/山梨学院大学/コカ·コーラレッドスパークス
現役時代のポジション:FW
主な国際大会出場歴:World Cup 2018(13位)、2018 Asian Games(優勝)、2020 Olympic Games(11位)