2023.08.07 11:00 | 日本代表
第7回男子アジアチャンピオンズトロフィー(主催:アジアホッケー連盟)は6日、メイヤーラダクリシュナンホッケースタジアム(インド・チェンナイ)で予選リーグが行われ、日本代表サムライジャパン(WR*19位)はパキスタン(WR17位)と対戦し、3-3で引き分けた。(写真=アジアホッケー連盟)
日本の得点者はFG田中世蓮(岐阜朝日クラブ BLUE DEVILS)、FG加藤凌聖(LIEBE栃木)、PC大橋雅貴(LIEBE栃木)。
日本は3戦を終え、1敗2分けの勝ち点2(得失点差-1)で6チーム中、4位につけている。
*WR:国際ホッケー連盟(FIH)世界ランキング=2023年8月7日時点
▼ハイライト動画(アジアホッケー連盟のTwitter)
▼順位表
日本と世界ランキング16位*のパキスタンとの試合は、1Qから相手の出方を探るかのようにスローな展開となった。
先日のインドとの試合でDFの要でもある#14藤島が怪我により日本は17人での戦いとなった。
開始9分、パキスタンは得意のライト攻撃で23m付近からのクイックリスタートでサークル内へパスを入れ、日本のDFはマークしていたがトラップしたボールを相手にカットされ、GKも抜かれてしまい無人のゴールに#9RANA Abdulにシュートを決められ先制を許してしまう。
一点を取り返したい日本は13分、綺麗なパスワークからレフトサイドでボールを受けた#12永井がシュートを打ち、#5田中世がセカンドポストでうまく合わせ1−1と振り出しに戻す。
2Qに入り、一進一退の攻防が続く中、パキスタンの素早いカウンター攻撃でPCを取られる。これを#15KHAN Muhammadに決められ2-1と離されてしまう。前半は日本がPCで得点チャンスをつくることができず終了する。
追いつきたい日本は後半から少しシステムを変えてbuild-upを始めた。その後、PCを獲得すると#2山田が強烈なフリックシュートを放つも相手の足に当たってしまいアゲインとなる。さらに#2山田がフリックシュートを放つが相手の硬いDFによりクリアされてしまう。
しかし、完全にペースを掴んだ日本は37分、右サイドでボールを受けた#10丹羽が高速ドリブルで相手DFを次々と交わし、サークル内でボールを受けた#18加藤が華麗なリバースシュートで同点に追いつく。
まだまだ勢いに乗った日本はその後も攻め続け3Q終了間際の45分、PCからリバウンドをキャプテン#20大橋がゴールに押し込み3-2と逆転に成功する。
最終4Qに入ると、やはりパキスタンも前線からハイプレスをかけ始め、日本のゴールを狙ってくる。55分、クイックリスタートからPCを取られたが、チャレンジ権が残っておらずリファーラルできず判定は変わらない。
このPCを#15KHAN Muhammadがゴール左上に突き刺し同点に追いつかれる。何とか追加点を決めて勝ち点3を取りたい日本は、最後の最後までパキスタンゴールへ攻め続けたが惜しくもゴールすることができずドローという結果で終わった。
PC数、シュート数においても上回っているだけに引き分けは悔しい結果となったが、修正すべき課題は明確であるため、次に繋がるよう準備を行い次こそは勝ち点3をとり、セミファイナル進出を狙う。
次の試合は8月7日16:00(現地時間)より世界ランキング10位のマレーシア代表との試合となる。
注:パキスタンは大会期間中に世界ランキングが17位に下がった
本大会は、東京五輪で銅メダルのインド、前回優勝の韓国、準優勝の日本、マレーシア、パキスタン、中国の6チームによるリーグ戦を実施し、その後、リーグ戦1位 対 4位、2位 対 3位の準決勝が行われる。5位、6位は5位決定戦に回る。
日本は次戦、日本時間8月7日19時30分から行われる第4戦で、現在2位につけるマレーシアと対戦する。
本大会の試合はFIHのホッケー映像配信サイト「Watch.Hockey」(英語)で配信されている。(アカウント登録と有料パスの購入が必要)
■大会情報(日本ホッケー協会HP)
https://www.hockey.or.jp/samurai/act/f2023-chennai