ホッケー・サムライジャパン マレーシアに1-3敗戦 丹羽が一矢報いる/第7回男子アジアチャンピオンズトロフィー

2023.08.08 8:40 | 日本代表

 第7回男子アジアチャンピオンズトロフィー(主催:アジアホッケー連盟)は7日、メイヤーラダクリシュナンホッケースタジアム(インド・チェンナイ)で予選リーグが行われ、日本代表サムライジャパン(WR*19位)はマレーシア(WR10位)と対戦し、1-3で敗れた。(写真=アジアホッケー連盟)
 日本の得点者はFG丹羽巧磨(岐阜朝日クラブ BLUE DEVILS)。
 日本は4戦を終え、2敗2分けの勝ち点2(得失点差-3)で6チーム中、5位につけている。

*WR:国際ホッケー連盟(FIH)世界ランキング=2023年8月8日時点

▼ハイライト動画(アジアホッケー連盟のYouTube)

▼順位表

チーム発表の戦評

プールマッチ4戦目は世界ランキング10位のマレーシア代表との対戦となった。
スピードとテクニックレベルが高いマレーシアは早いパステンポでコートをワイドに使い、build-upを仕掛けてくる。日本のプレスラインは65Yくらいで相手を上手く誘導しショートカウンターでチャンスを伺う。
13分相手の早いリスタートからPCを与えてしまうと#13JAZLAN Najmiにフリックシュートを決められてしまい先制を許す。この時、日本のDFが相手のシュートに反則があったとビデオリファーラルを使ったが判定は覆らずチャレンジ権はなくなりスコアは0-1となった。日本もパステンポをあげてチャンスをつくろうとするが相手DFの硬い守りによりなかなかサークルに侵入することができず1Qを終了する。
追いつきたい日本は組織的にプレス、build-upを組み立て徐々にペースを握ってくる。
29分、PCを獲得するが昨日日本代表初ゴールを決めた#20大橋のシュートは枠を外れてしまう。その後、一進一退の攻防が続き前半を終える。3Qが開始早々マレーシアの選手のラフプレーによりイエローカードが出され数的優位な状況になる。このチャンスに1点を返したい日本はプレスラインをあげて相手にプレッシャーをかけ始めた。35分にサークルトップでボールを受けた#24河邉がPCを獲得しチャンスをつくる。しかし、#15永吉のフリックシュートはファーストランナーに止められてしまいカウンターに繋がってしまった。
37分、日本DFのパスをカットされそのままサークルに侵入しシュートを打たれ追加点を許し0-2となる。
38分、日本がPCを獲得するがバリュエーションが失敗してしまい得点にはならない。マレーシアの個人のスキル能力はとてもハイレベルであり、一度ボールを持つとなかなか奪い返すことができない。相手の運動量が落ちたこともあり後半は日本のペースでゲームコントロールをしていたが、マレーシアとの決定力の差が明らかに出た試合だった。
59分、相手のロングボールを受けたFWが巧みなコンビネーションでGKを交わし落ち着いてゴールネットを揺らし0-3、それでもサムライは諦めずにゴールを狙う。日本のMF#21三谷がサークル内の#10丹羽にピンポイントスクープで合わせ、これをゴールに突き刺し何とか1点を返して1-3で試合終了となった。
個人のスキルには差はあったが、結果的に負けるような試合ではなかった。シュート数、PC数においても互角ではあるが、確実に決定力の差があることは認めざるを得ない。
次の対戦相手は世界ランキング25位の今大会唯一の下のランク国との対戦となる。セミファイナル進出に向けて絶対落としてはいけない試合となる。

9日に中国と対戦

 本大会は、東京五輪で銅メダルのインド、前回優勝の韓国、準優勝の日本、マレーシア、パキスタン、中国の6チームによるリーグ戦を実施し、その後、リーグ戦1位 対 4位、2位 対 3位の準決勝が行われる。5位、6位は5位決定戦に回る。
 日本は次戦、日本時間8月8日19時30分から行われる第5戦で、暫定6位の中国と対戦する。

ライブ配信

 本大会の試合はFIHのホッケー映像配信サイト「Watch.Hockey」(英語)で配信されている。(アカウント登録と有料パスの購入が必要)

■大会情報(日本ホッケー協会HP)
https://www.hockey.or.jp/samurai/act/f2023-chennai