2023.08.12 12:00 | 日本代表
インド・チェンナイで行われている第7回男子アジアチャンピオンズトロフィー(主催:アジアホッケー連盟)は現地時間11日、メイヤーラダクリシュナンホッケースタジアムで準決勝が行われ、日本代表サムライジャパン(WR*19位)はインド(WR4位)と対戦し、0-5で敗れた。(写真=Hockey India)
予選リーグでは日本が先制し、15本のペナルティーコーナー(PC)を奪われながら身体を張った守備で1失点に抑え、1-1で引き分けていた。準決勝では与えたPCは2本(内1失点)だったが、インドの長短のパスを織り交ぜた巧みなビルドアップとスピードに乗った個人技に対応できず、フィールドゴールで失点を重ねた。
*WR:国際ホッケー連盟(FIH)世界ランキング=2023年8月12日時点
▼ハイライト動画(アジアホッケー連盟のYouTube)
▼試合の様子(アジアホッケー連盟のTwitterアカウント)
日本と世界ランキング4位の強豪国インドとの試合は、インドサポーターで埋め尽くされたスタジアムで開始された。
結果として、世界最高峰のプロリーグに出場しているインドに対して、自分たちのプレーをさせてもらえない展開となった。
日本は、緻密な戦術とチームワークを活かし、試合開始から積極的なプレーを見せた。
さらには、自陣での堅実な守備から早いカウンターアタックへと切り替え、ボールを保持し続けることでインドの攻撃を牽制した。
開始2分、インドが早いテンポでパスを回しPCを獲得する。しかし、これは日本の守護神#30吉川が落ち着いてセーブし味方に繋いだ。
日本も負けじとシュートチャンスを演出するも、惜しくもあと一歩のところで得点に繋がらない。1Qは0-0であったが上々の立ち上がりだった。
2Q、日本はベテランの#21三谷の足にボールが当たり、プレーすることができないと判断され更に人数が少ない状況となってしまう。
すると19分、インドは右サイドからクロスボールを放ち、一度は#29北河が弾き返すが#27Singh Akashdeepにリバウンドを決められ先制を許してしまう。
更にその4分後の23分、現在得点王ランキングトップの#13SINGH HarmanpreetにPCから強烈なフリックシュートを決められ0-2となる。
その後もインドの勢いを止める事ができず、30分には、コートのセンターエリアでボールを受けた#7Singh Manpreetがサークルに入り、放ったシュートを#11Singh Mandeepが見事なタッチシュートで0-3と日本を突き放し前半終了。1Qの立ち上がりは悪くなかったが、失点を重ねてしまいなかなか日本らしいプレーができず苦しい展開となった。
後半に入ると、日本はチームとしてやるべきことにフォーカスし果敢にプレスをかけ、1点を返す気持ちでプレーを続ける。
39分、インドはシンプルで正確なパス回しからサークルに侵入すると#17Sumitがエンドラインに沿ってドリブルし最後は華麗なリバースシュートを決められ0-4と点差をつけられる。
さらには51分、インドのセンターバック#13SINGH Harmanpreetが約70Yのロングスクープで日本のサークル内にボールを送ると、DFの裏でボールを受けた#30Selvam Karthiがゴールを決め0-5となる。インターナショナルマッチならではのパワフルで正確なパスの能力に敵ながら。
後半は終始インドペースで試合が進みそのまま試合終了。2大会連続のファイナル進出を逃した。
次の試合は8月12日18:00(現地時間)より世界ランキング9位*の韓国代表との3位決定戦となる。
*韓国の世界ランキングは8月12日時点では10位
本大会は、東京五輪で銅メダルのインド、前回優勝の韓国、準優勝の日本、マレーシア、パキスタン、中国の6チームによるリーグ戦を実施し、その後、リーグ戦1位 対 4位、2位 対 3位の準決勝が行われた。
準決勝で敗れた日本は、日本時間8月12日21時30分から行われる3位決定戦で、韓国と再戦する。開幕戦で日本は韓国に1-2で敗れた。
本大会の試合はFIHのホッケー映像配信サイト「Watch.Hockey」(英語)で配信されている。(アカウント登録と有料パスの購入が必要)
■大会情報(日本ホッケー協会HP)
https://www.hockey.or.jp/samurai/act/f2023-chennai