2024.05.05 1:45 | 日本代表
男子ホッケーの国際招待大会「第30回スルタンアズランシャーカップ」(マレーシア・イポー)は4日に開幕し、日本代表サムライジャパン(世界ランキング16位/以下WR)は初戦で韓国(WR11位)に2-1で勝利した。
日本代表デビューの田中翼(天理大学)が第1クオーターに先制ゴールを決め、第2クオーターに山田翔太(岐阜朝日クラブ/アピ(株)) がペナルティーコーナー(以下、PC)のドラッグフリックシュートを決めて2点をリード。後半にPCから1点を返されたがそのまま逃げ切り、穴井善博ヘッドコーチ就任後初の公式戦を勝利で飾った。
なおこの試合で樋口雄翔、木村真琉も日本代表初キャップを記録した。
▼試合ハイライト(1分12秒)
▼試合ハイライト(8分8秒)
開幕戦は今大会出場チームのなかで唯一、パリ五輪の出場権を獲得しているニュージーランドがカナダに7−1で大勝した。この試合の主審を務めた日本人審判員の木下英貴氏は、記念すべき50試合目を迎えた。
開催国マレーシア対パキスタンは点の取り合いとなったが、試合終了間際にペナルティーストロークを獲得したパキスタンがそれを決めてリードを奪い、5-4で勝利した。
今大会は1回戦総当りのリーグ戦の後、1位と2位による決勝戦、3位と4位による3位決定戦、5位と6位による5位決定戦が実施される。サムライジャパンの次戦は、日本時間5月4日(日)17時からニュージランド(WR10位)と対戦する。
■日本の試合日程(すべて日本時間)
アズランシャーカップは1983年に始まった男子ホッケーの国際招待試合。マレーシア・ペラ州の元首長(1974年~2014年)でホッケーを熱心に支援し、マレーシアホッケーの父と呼ばれたアズランシャー殿下が創設した大会。アズランシャー殿下は国際ホッケー連盟の副会長を1992年から2期務め、1997年~2014年までアジアホッケー連盟の会長を務めた。マレーシアでのワールドカップ開催(1975年と2022年)も主導した。
アズランシャーカップは当初、隔年開催だったが、1998年以降、毎年開催になった。2020年、2021年は新型コロナの影響で大会が中止となり、2022年に3年ぶりに開催されが、2023年は年間を通じて国際大会が多く開催された影響で開催が見送られた。2年ぶりの開催となる今回が第30回。
日本は過去5回出場し、1987年は6チーム中6位、2016年は7チーム中7位、2017年は6チーム中6位、2019年は6チーム中5位、2022年は過去最高の4位だった。前回大会はマレーシアが優勝し、韓国が2位、パキスタンが3位だった。歴代優勝回数はオーストラリアが10回、インドが5回、パキスタンと韓国が3回、英国とドイツ、ニュージーランドが2回、マレーシアとオランダ、アルゼンチンが1回。
大会名 | 第30回 スルタン アズランシャーカップ(2024/イポー) |
---|---|
主催 | マレーシアホッケー連盟 |
開催都市 | マレーシア・イポー UTC+8 (日本との時差-1時間) |
日程 | 2024年5月4日(土)~5月11日(土)8日間 |
会場 | スルタン・アズランシャー・スタジアム |
出場国 | 6ヶ国/日本・ニュージーランド・韓国・マレーシア(ホスト国)・パキスタン・カナダ |
試合方式 | 1回戦総当りのリーグ戦の後、その順位に基づいた順位決定戦を実施。 |
■日本ホッケー協会の大会ページはこちら