ホッケー男子、世界ランク10位のニュージーランドに4-1勝利 18歳木村が先制点、田中翼が2試合連続弾/第30回アズランシャーカップ

2024.05.06 1:10 | 日本代表

 男子ホッケーの国際招待大会「第30回スルタンアズランシャーカップ」(マレーシア・イポー)は5日、大会第2日が行われ、日本代表サムライジャパン(世界ランキング16位/以下WR)は世界ランキング10位のニュージーランド(WR10位)に4-1で勝利した。(写真=ペラ州ホッケー協会)
 第1Q、左サイドの永吉拳(LIEBE栃木/北関東綜合警備保障(株))のスクープパスを右サイドで受けた藤島来葵(ALDER飯能/コクボ消毒(株))がシュートを打ち、ゴール前に走り込んだ木村真琉(立命館大学)がタッチシュートを決めて先制。第2Qには藤島がペナルティーコーナー(以下、PC)のドラッグフリックシュートを決めて2点をリード。さらに第3Q、山田翔太(岐阜朝日クラブ/アピ(株))のスクープパスを前線で受けた田中翼(天理大学)がGKとの1対1となり、冷静にプッシュを決める。第4QにPCから1点を返されたが、試合終了間際に日本がPCを獲得。ニュージーランドは残り5分でGKを外してフィールドプレイヤー11人のパワープレーをしており、GKのいないゴールに永吉拳がドラッグフリックを確実に決めて、4-1で快勝した。
 なお、この試合のPlayer of the matchに田中翼が選ばれた。

▼試合ハイライト(7分15秒/Astro ArenaのYouTubeチャンネル)

▼プレー写真(ペラ州ホッケー協会のFacebookページ)

パキスタンが2勝目、マレーシアはカナダを下す

 第2試合はパキスタンが韓国に4-0で勝利し、2戦2勝。韓国は2連敗。
 第3試合は開催国マレーシアがカナダを6-2で下し、2戦1勝1敗。カナダは2連敗となった。

次戦は2連勝のパキスタンと対戦

 今大会は1回戦総当りのリーグ戦の後、1位と2位による決勝戦、3位と4位による3位決定戦、5位と6位による5位決定戦が実施される。サムライジャパンの次戦は、日本時間5月7日(火)19時15分からパキスタン(WR15位)と対戦する。両者ともに勝ち点6だが得失点差で1上回るパキスタンが暫定首位で、サムライジャパンは2位につけている。

■日本の試合日程(すべて日本時間)

アズランシャーカップとは

 アズランシャーカップは1983年に始まった男子ホッケーの国際招待試合。マレーシア・ペラ州の元首長(1974年~2014年)でホッケーを熱心に支援し、マレーシアホッケーの父と呼ばれたアズランシャー殿下が創設した大会。アズランシャー殿下は国際ホッケー連盟の副会長を1992年から2期務め、1997年~2014年までアジアホッケー連盟の会長を務めた。マレーシアでのワールドカップ開催(1975年と2022年)も主導した。
 アズランシャーカップは当初、隔年開催だったが、1998年以降、毎年開催になった。2020年、2021年は新型コロナの影響で大会が中止となり、2022年に3年ぶりに開催されが、2023年は年間を通じて国際大会が多く開催された影響で開催が見送られた。2年ぶりの開催となる今回が第30回。

前回、日本は4位

 日本は過去5回出場し、1987年は6チーム中6位、2016年は7チーム中7位、2017年は6チーム中6位、2019年は6チーム中5位、2022年は過去最高の4位だった。前回大会はマレーシアが優勝し、韓国が2位、パキスタンが3位だった。歴代優勝回数はオーストラリアが10回、インドが5回、パキスタンと韓国が3回、英国とドイツ、ニュージーランドが2回、マレーシアとオランダ、アルゼンチンが1回。

大会概要

大会名第30回 スルタン アズランシャーカップ(2024/イポー)
主催マレーシアホッケー連盟
開催都市マレーシア・イポー UTC+8 (日本との時差-1時間)
日程2024年5月4日(土)~5月11日(土)8日間
会場スルタン・アズランシャー・スタジアム
出場国6ヶ国/日本・ニュージーランド・韓国・マレーシア(ホスト国)・パキスタン・カナダ
試合方式1回戦総当りのリーグ戦の後、その順位に基づいた順位決定戦を実施。

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