開催地ベルギーがアメリカに5-1 アルゼンチンはインドに5-0快勝/FIHプロリーグ女子2023-24

2024.05.23 1:00 | 海外

 FIH女子プロリーグは22日、ベルギー・アントワープで女子2試合が行われた。(写真=国際ホッケー連盟)
 開催地ベルギー(世界ランキング位/以下、WR5位)はアメリカ(WR13位)に5-1で勝利。アルゼンチン(WR2位)はインド(WR9位)に5-0で快勝した。

ベルギーは若手がハットトリック

 ベルギーは前線から積極的にプレッシャーをかけ、対するアメリカは自陣からパスを回して組み立てる戦術。第1Qは0-0に終わるが、第2Qにベルギーは21歳の若手FW、Astrid Bonamiがゴールを決めて先制。その後もAstridはさらに2点をあげてハットトリック。着実に得点を積み重ねたベルギーが5-1でアメリカに勝利した。ベルギーは今季5戦目で初白星をあげ、勝ち点3を獲得。5戦1勝4敗で9チーム中、7位。アメリカは10戦9敗1SO勝で最下位につけている。

■試合の様子(ベルギー女子代表のInstagram投稿)

View this post on Instagram

A post shared by Red Panthers (@belredpanthers)

アルゼンチンが快勝

 アルゼンチンは高い位置からプレスを掛け、インドのセンターMFにパスが入った瞬間にボールを奪う戦術を多用。試合を通じてこのプレスがはまり、合計5得点を奪って快勝した。インドは同じミスを繰り返し、大差での敗戦となった。アルゼンチンは今季9戦5勝3敗1SO勝で2位、インドは9戦2勝6敗1SO勝で6位につけている。

■アルゼンチンの得点シーン(FIHのFacebook投稿)

FIHプロリーグとは

 FIHプロリーグ(以下、プロリーグ)は国際ホッケー連盟(FIH)主催の2019年1月からはじまった国際大会。それ以前まで開催されていたチャンピオンズトロフィー、ワールドリーグ・セミファイナル、ワールドリーグ・ファイナルに代わる大会としてスタートした。

 男女9チームがホーム&アウェイ戦による総当りトーナメントで競い合い、シーズン終了時点でのトップチームがリーグ優勝となる。2023-24大会は12月から6月にかけて行われ、優勝チームには2026年W杯の出場権が与えられる。第4回大会(2022-23年)以降、シーズン終了時の最下位チームはFIHネーションズカップ(Nations Cup)に降格し、同大会の勝者が翌年のプロリーグに昇格する仕組みとなった。

FIHプロリーグ・女子出場国

さくらジャパンはネーションズカップに出場

 日本は男女ともにFIHプロリーグへの出場経験はなく、1つ下のカテゴリーのFIHネーションズカップに出場。女子はネーションズカップの第1回大会(2022年12月/スペイン・バレンシア)で8チーム中3位、男子は第1回大会(2022年11月~12月/南アフリカ・ポチェフストルーム)で8チーム中6位だった。

 2024年6月の女子第2回大会(スペイン・バルセロナ)にさくらジャパンが出場する。サムライジャパンは第2回大会(2024年5月~6月/ポーランド・グニエズノ)に出場しない。(ネーションズカップへの出場条件は「2023年1月31日時点の、FIHプロリーグ参加国以外の世界ランキング上位7チーム」であり、同日時点のサムライジャパンの世界ランキングは19位で条件に満たなかったため。開催国ポーランドは同日時点で日本より世界ランキングが下位だったが開催国枠で出場が決まり、男子は例外的に9チームが出場する)