男子Bloemendaal(オランダ)、Gantoise(ベルギー)が決勝進出/Euro Hockey League Finals 2024/25

2025.04.20 7:01 | 海外

 ホッケーの欧州クラブNo.1を決める大会、Euro Hockey League Finals(主催:Euro Hockey Federation/以下、EHL)は19日、オランダ(デン・ボッシュ)にて、男子準決勝2試合と男女9位・11位決定戦の計4試合が行われた。

 男子準決勝・第一試合では、HC Bloemendaal(オランダ)がSV Kampong(オランダ)を3-0で下し、決勝進出を果たした。第二試合では、Gantoise HC(ベルギー)とHC Rotterdam(オランダ)が2-2で引き分け、シュートアウトの末、Gantoise HCが勝利し、決勝への切符を手にした。​

 女子5位・7位決定戦では、Real Club de Polo(スペイン)とSurbiton HC(イングランド)が1-1で引き分け、シュートアウトの末、Real Club de Poloが勝利した。​男子5位・7位決定戦では、Surbiton HC(イングランド)とClub de Campo(スペイン)が2-2で引き分け、シュートアウトの末、Surbiton HCが勝利した。

 20日は女子準決勝2試合、男女5位・7位決定戦各1試合の計4試合が行われる。

試合結果

 第4日の結果とハイライト映像は以下のとおり。(カッコ内の順位は各国の2023/24シーズンの最終順位。RSはレギュラーシーズン優勝チーム)

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試合後コメント

男子Gantoise HC 17番Sean Murray(アイルランド代表)

(この試合に向けて、特に戦術面ではどのように準備したか)ロッテルダムが強豪チームで、厳しい試合になると分かっていた。とても厳しいマンツーマンディフェンスをしてくるし、エネルギーもあり、多くの代表選手を擁する質の高いチーム。パスカル(ヘッドコーチ)やゼイン(ビデオアナリスト)が相手のキープレイヤーやプレースタイルを分析し、それをもとに自分たちの戦術に必要な要素を組み込んだ。結果的には接戦で、相手も本当に良いプレーをしていたので称賛に値するが、勝てたことを本当に嬉しく思っている。

(Gantoise HCでの3年目のシーズンだが)素晴らしいクラブで、とてもプロフェッショナル。しっかりとした体制が整っていて、育成面も非常に優れている。今一緒にプレーしている若手選手たちや、代表経験のあるアルゼンチン人選手、アイルランド人選手も何人かいる。ベルギーのトップ選手や世界の一流選手たちと一緒にプレーできるのは、本当に光栄なこと。

(Bloemendaalとの決勝について)もちろん、誰もが知る名門チームで、世界のトップチームのひとつ。素晴らしい挑戦になると思うし、その挑戦にしっかり応えられるよう準備していて、とても楽しみにしている。

(サポーターについて。乳がん撲滅運動を支援する団体「Think Pink」への支援を目的にピンクのユニフォームを作成し、それを着たファンも多数いたが)本当に素晴らしい。たくさんの人がピンクを身に着けて来てくれて、試合中ずっとG-Force(Gantoise HCの応援団)が声援を送ってくれるのは、まるでもう一人フィールドに選手がいるような感覚だった。ああいう後押しは本当に力になるし、月曜日の試合でも同じような応援があることを期待している。

▼シュートアウト戦でPSを獲得するSean Murray

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男子Bloemendaal 7番Zach Wallace(イングランド代表)

(今日の試合はどう感じたか)非常にタフな試合だったと思う。オランダ国内リーグで何度も対戦していて、Kampongのことはよく知っている。前半は互いに慎重で、一歩も譲らない展開だった。ハーフタイムには、何かが起きて試合が動くのを待っているような状況だった。幸運なことにBloemendaalにはクオリティの高い選手が多く、Jorritが先制点を決め、Wortelboerが2点目を決めたことで、最初のチャンスをものにできた。そこからは劣勢になることなく試合を進めることができた。
(試合前の準備について、特に戦術面で、チームの基本的な方針は何だったのか)相手の強みと弱みを把握することに重点を置いた。もちろん、Kampongにも非常に才能ある選手が多く、彼らをどう抑えるかが課題だった。一方で、相手には我々が弱点と見なす部分もあり、そこをどう突くかを考えた。映像を確認し、相手の弱点をどう突き、強みをどう抑えるかを分析した。
(いつも良いプレーをしているが、今日は初戦よりもさらに良かったように見えた。どのように修正したのか?)ビッグゲームになると、特別な感覚があると思う。そうした大一番では、集中力やエネルギーがより高まり、今日はそれをうまく引き出せた。
(3点目のアシストは浮かしたパスだった。あの高さは意図的なものだったのか?)
ピッチが少し乾いていたので、完全にグラウンダーで出すとスピードが落ちる恐れがあった。だから少し高さをつけてスペースに送った。幸運にもLucasがその場所にいてゴールを決めてくれてよかった。
(次の決勝では、RotterdamとGantoise HCのどちらのチームと対戦したいか)面白いことに、どちらも全く異なるタイプのチーム。Rotterdamは非常にスピーディーでフィジカルも強く、カウンター主体の戦い方をする。Gantoiseは異なる強さを持ち、やや引いてゾーンで守るスタイルを取る。正直なところ、特にどちらと戦いたいという希望はない。ただ、まったく異なる試合展開になるのは確かで対戦が楽しみ。

▼Jorrit Croonの先制ゴールをアシストしたZach Wallace

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男子Surbiton 15番Barry Middleton(選手兼ヘッドコーチ/元イングランド代表主将)

とても厳しい試合だった。いい意味で。本当に良いホッケーの試合だった。強度があったので、体にはきつかった(笑)。最後には両チームとも全力で戦い抜いていたと思う。シュートアウトで勝てたのも良かった。本当に、とても楽しい試合だった。こういった大きな試合にもっと出たい、それが私たちの望みだ。

(今日のゴールはEHLでの通算2点目。2008年にオランダのクラブ・HGC在籍時に決めてから6188日振りのゴールだったが)

EHLでの2点目?本当に?いやいや、それはないだろう。もっと決めているはずだ。EHLでたったの2ゴールか?(そうです)うわ、びっくりだ。信じられない。すごく久しぶりのゴールですね。最近はあまり攻撃ゾーンに入らないので、あそこ(ゴール前)にいられたのは嬉しかった。

(ちなみに、今日はどのポジションでプレーしていたのか)ミッドフィルダー。(でもサークル内にいましたね)ホッケーではミッドフィルダーはどこにでも顔を出すものです(笑)

(今回のEHLでの経験はどうだったか)楽しめたが、目標としていた結果は得られなかった。もちろん、もっと上のステージ(準決勝)の試合に出たかった。クラブとして成長し、こういった大きな試合にもっと出られるようになりたいと思っている。ここでの雰囲気、観客の前でプレーする経験は、選手たちにとっても貴重だ。だからこそ、またここに戻ってきたい。

▼Barry Middletonの2008年のゴールと本日のゴール

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第5日の組み合わせ

第一試合・男子5位・7位決定戦

第二試合・女子準決勝

第三試合・女子準決勝

第四試合・女子5位・7位決定戦

(カッコ内の順位は各国の2023/24シーズンの最終順位。RSはレギュラーシーズン優勝チーム)

ライブ配信

 EuroHockey(欧州ホッケー連盟)の配信サイトから視聴パスを購入するとライブ配信を視聴できる。EHL FINALS(男女)のみが対象となる大会視聴パスは14.99ユーロ。2024年9月から2025年8月31日までのEuroHockey主催大会を視聴できるシーズンパスは39.99ユーロ。

■EuroHockeyTV
https://www.eurohockeytv.org/en-int/page/ehl-event-pass

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