Gantoise(ベルギー)が史上初アベックメダル 男子・金、女子・銅|女子Den Bosch(オランダ)、史上最多3回目の栄冠/Euro Hockey League Finals 2024/25

2025.04.22 5:29 | 海外

 ホッケーの欧州クラブNo.1を決める大会、Euro Hockey League Finals(主催:Euro Hockey Federation/以下、EHL)は21日、オランダ(デン・ボッシュ)で大会最終日を迎え、女子決勝はDen Bosch(オランダ)がBraxgata HC(ベルギー)を5-1で下し、史上最多3回目の栄冠を手にした。男子決勝はGantoise HC(ベルギー)が6回優勝のHC Bloemendaal(オランダ) を5-2で下し、初優勝を果たした。

 女子3位決定戦は、Gantoise HC(ベルギー)がDüsseldorfer HC(ドイツ)に3-1で勝利し、男子とともにメダル獲得。同大会におけるアベックでのメダル獲得はEHL史上初。男子3位決定戦はHC Rotterdam(オランダ)がSV Kampong(オランダ)を2-0で下し、銅メダルを獲得した。

試合結果

 大会最終日・第6日の結果とハイライト映像は以下のとおり。(カッコ内の順位は各国の2023/24シーズンの最終順位。RSはレギュラーシーズン優勝チーム)

▼ハイライト映像

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試合後コメント

女子決勝で2得点をあげたDen Bosch 22番・Maartje Krekelaar(元オランダ代表)

(EHLのチャンピオンになった気分は)もちろん素晴らしい気分です。このクラブは多くの成功を収めてきて、当然のように結果を求められている。そんな中でもホームのファンの前でのEHLタイトル獲得は、格別な意味を持つ。自分のクラブ、地元のファン、(チームカラーの)イエローに染まった観客席。家族が応援してくれる中での優勝は本当に特別です。長年ここでプレーしてきたので、感情がこみ上げてくる。ホームで優勝できたことをとても誇りに思っている。本当に素晴らしい瞬間だった。観客席はすべて完売し、ファンの熱気もすごかった。すべてが完璧に近い大会だったと思う。

(開催クラブとしてプレッシャーはあった?)やはりプレッシャーがあった。金曜日の初戦から非常に厳しい試合で、大きなプレッシャーを感じていた。どうしても決勝に進みたかったし、もし進めなかったら本当にがっかりしていたと思う。だからこそ、3試合すべてが難しい戦いだったにもかかわらず、最終的に勝つことができたことを誇りに思っている。

(女性ヘッドコーチ・Marieke Dijkstraについて)彼女は素晴らしいコーチで、チームを一つにまとめる力を持っている。適切なタイミングで適切な言葉をかけてくれ、チームメンバー一人ひとりを深く理解している。誰に何を言うべきかを的確に把握しており、それが家族のような一体感を生み出している。それこそが、彼女が私たちにもたらしてくれる最大の貢献だと思う。

(今夜は楽しいパーティーになりそうですか?)きっとそうなると思う。アーティストが何人か来ると聞いているので、素晴らしい夜になることを願っている。

▼Maartje KrekelaarのPCリバウンドゴール

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男子決勝戦でハットトリックを達成したGantoise HC 16番・Alexander Hendrickx(ベルギー代表)

 (EHL 2025のチャンピオンになった気分は)最高です。本当に素晴らしい気分です。目標は優勝することただ一つで、それを達成できたのは素晴らしいこと。チーム全員が努力し、特に若手がエネルギーをもたらしてくれた。大差で決勝に勝てたのは本当に素晴らしい。

 (3ゴールはもちろんのこと、今日は特に守備での活躍も印象的だった。前半20分は相手に何もさせず、その後に突然ゴールを決めたのは戦術だったのか)我々は低いラインでのゾーンプレスが得意で、その陣形に非常に自信がある。だから焦らず、相手にボールを持たせてカウンターで攻める形を取っていた。もちろん、時には前からプレッシャーをかける必要もあるが、そのタイミングを見計らって高い位置に出ていった。全体的に非常に効率的で、守備もコンパクトにまとまっていたと思う。

 (準決勝ではチームの規律に対して厳しい見方をしていたが、今日は非常に落ち着いて見えた)大きなタイトルが近づくほど、自然と規律も高まってくるもの。今日は試合のあらゆる面で規律が守られていて、チームの仲間たちには本当に感謝している。

 (この勝利はクラブにとってどれほど大きな意味を持つか?女子は銅、男子は金メダルを獲得した)非常に大きな意味がある。女子チームが銅メダルを獲得し、男子がチャンピオンになった。Gantoiseにとって、男女両チームがEHLでメダルを獲得できたのは本当に素晴らしいことだ。これからは未来を見据えて、いつか女子チームにもトロフィーを掲げてほしいと願っている。

▼Alexander Hendrickxのハットトリック全シーン

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女子Gantoise HCの3点目を決めた20番・Ambre Ballenghien(ベルギー代表)

 (今大会中、何度かバーティカル・リバースシュートを試みて今日は見事に決めましたね)あのシュートは自分の得意なプレーで、攻撃的な選手としてチャンスがあれば積極的に打つようにしている。(左利きですか?)いえ、右利きです。(何歳くらいにあのシュートを打てるようになった?)たぶん11歳か12歳の頃から打てるようになったと思う。

 (日本のファンにメッセージ)まだ日本には行ったことがないが、日本の文化がとても好き。いつかベルギー代表として日本で試合をして、日本のホッケーファンに会えることを楽しみにしている。

▼Ambre Ballenghienの豪快なハイリバースヒットシュート

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男子HC Rotterdamのキャプテン、10番・Thijs van Dam(オランダ代表)

 (朝9時15分開始の試合だった。どう準備した)今朝は6時に起きた。私たちはKampongとはこれまで何度も対戦してきて、よく知っている相手。戦術的・技術的には何をすべきか理解していたので、今回は戦術よりもメンタルの勝負だった。銅メダルを懸けた試合というのは本来目指していた舞台ではなかったが、それでもJoren(Hertzberger・今シーズンで引退を発表)にとっては最後のEHLの試合だった。私たちは彼のために戦った。彼はクラブに多くの貢献をしてくれた存在であり、私たちはその恩に報いたかった。私たちは彼を誇りに思っているし、彼もまた銅メダルを手にした私たちを誇りに思ってくれている。そうした気持ちを分かち合えたことが本当に嬉しい。

主将としてチームを牽引したThijs van Dam

最終順位

女子

優勝 Den Bosch(オランダ)
2位 Braxgata HC(ベルギー)
3位 Gantoise HC(ベルギー)
4位 Düsseldorfer HC (ドイツ)
5位 Real Club de Polo(スペイン)
5位 SCHC(オランダ)
7位 Surbiton HC(イングランド)
7位 Mannheimer HC(ドイツ)
9位 Club de Campo(スペイン)
9位 Railway Union HC(アイルランド)
11位 Sumchanka(ウクライナ)
11位 Slavia Prague(チェコ)

男子

優勝 Gantoise HC(ベルギー)
2位 HC Bloemendaal(オランダ)
3位 HC Rotterdam(オランダ)
4位 SV Kampong(オランダ)
5位 Old Georgians HC(イングランド)
5位 Surbiton HC(イングランド)
7位 Royal Leopold Club(ベルギー)
7位 Club de Campo(スペイン)

試合映像配信

 EuroHockey(欧州ホッケー連盟)の配信サイトから視聴パスを購入するとアーカイブ配信を視聴できる。EHL FINALS(男女)のみが対象となる大会視聴パスは14.99ユーロ。2024年9月から2025年8月31日までのEuroHockey主催大会を視聴できるシーズンパスは39.99ユーロ。

■EuroHockeyTV
https://www.eurohockeytv.org/en-int/page/ehl-event-pass

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