
2025.11.02 22:17 | 大学生
第74回男子・第47回女子全日本学生ホッケー選手権大会(インカレ)は2日、大井ホッケー競技場メインピッチ(東京都)で男子準決勝が行われた。
(0-1/0-0/3-1/1-0)
天理大対山梨学院大は、終始緊迫した展開となった。先制したのは山梨学院大だったが、第3Qに天理大が怒涛の3得点で逆転。最終QでもGK #18黒田の好守が光り、天理大が4-2で勝利。2年ぶりの決勝進出を果たした。
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試合開始からわずか3分、山梨学院大が早速チャンスを掴む。PCを獲得し、#4小野がフリックシュートを放つも、天理大守備陣が体を張ってブロック。両チームともに攻め合う展開が続く。
試合が動いたのは10分。ゴール前へドリブルで切り込んだ#17大畑のパスを受けた#10山崎が、サークルトップから放ったシュートがゴール左上に突き刺さる。キーパーも反応できない豪快な一撃で、山梨学院大が先制した。
勢いに乗った山梨学院大はその後も高いポゼッションを維持。1Q終了間際には再びPCを獲得し、#2清水が強烈なフリックシュートを放つが、天理大GK #18黒田が左手一本で落ち着いてセーブ。山梨学院大が主導権を握ったまま、第1Qを終えた。


リードを広げたい山梨学院大は第2Q開始早々に攻勢をかける。2分、PCを獲得すると#4小野が鋭いフリックシュートを放つも天理大GK #18黒田が落ち着いてセーブ。
天理大は、直後にカウンターを展開。#4山堀がリバースで巧みにパスを供給し、ゴール前で#6中嶋がトラップからプッシュシュート。しかし、山梨学院大GK #1鈴木が間一髪で反応。体を伸ばしてボールを掻き出し、スーパーセーブでピンチを防いだ。
天理大はその後も果敢に攻め、6分にはリバースシュートを放つが、惜しくも枠を外れる。
両チームともに速いテンポで攻守を切り替え、互いのゴールを脅かし合う一進一退の展開。だが、どちらもネットを揺らすことはできず。緊張感漂うまま、第2Qはスコア1-0で折り返した。


試合が大きく動いたのは第3Q。10分、天理大がPCを獲得すると、#11田中が鋭いフリックシュートをゴール左下に突き刺し、ついに同点。勝負強いストライカーが、ここでも確実に結果を残した。
勢いづくかに見えた天理大だったが、直後に山梨学院大が意地を見せる。前線でボールを奪った#36寺坂が、そのままサークル内に侵入し、ゴール隅へ鋭いヒットシュートを叩き込む。失いかけた流れを一気に引き戻し、山梨学院大が再びリードを奪った。
しかし、ここで終わらないのが前回大会王者・天理大。第3Q残り2分を切ったところでPSを獲得し、#3渡部が落ち着いて決めて再び同点に。
その直後、天理大がさらに圧力を強める。ロングスクープパスに反応した#6中嶋がボールを受け、ゴール前へ折り返すと、#10川上が完璧なトラップからリバースシュート。サイドボードを鳴らす一撃で逆転に成功した。
わずか1分間で2得点。息をのむ攻防の末、第3Qは計4ゴールが飛び出す激戦となり、天理大が3-2と試合をひっくり返して最終Qへ突入した。


勢いに乗った天理大は最終Qに入っても攻撃の手を緩めない。5分、PCを獲得するが、ここは山梨学院大の守備陣が体を張って防ぎ、追加点を許さない。
それでも天理大は攻撃を継続。9分、#12小林が右サイドからのセンタリングをループシュートのようにタッチ。山梨学院大GKがスティックで触れるもボールはそのままゴールイン。天理大が貴重な4点目を奪い、リードを広げた。
反撃に出たい山梨学院大は直後にPSを獲得。しかし、天理大GK #18黒田が鋭い反応でこれをセーブ。日本代表「サムライジャパン」にも選出されている守護神が、その実力を見せつけた。
その後も天理大は積極的なプレスとテンポの良い攻撃を続け、主導権を握ったまま試合終了。勢いそのままに4-2で勝利し、決勝進出を決めた。山梨学院大は3位決定戦に臨む。



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