
2025.11.03 23:59 | 大学生
第74回男子・第47回女子全日本学生ホッケー選手権大会(インカレ)は3日、大井ホッケー競技場メインピッチ(東京都)で女子決勝が行われた。
(0-1/0-1/1-0/0-1)
夏の王座決勝と同カードとなった女子インカレ決勝は、山梨学院大は6年ぶり10回目の優勝を飾った。試合は山梨学院大が2点を先行。立命館大は第3Qに#11谷口の得点で1点を返すも、終盤に山梨学院大#11藤原がゴールを決め、突き放した。王座に続く勝利で、山梨学院大が堂々の2冠を達成した。
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夏の王座決勝と同じカード、立命館大対山梨学院大の決勝戦が再び実現した。
王座では山梨学院大が3-1で勝利。 山梨学院大は2冠、立命館大はインカレ3連覇を懸けた一戦は、山梨学院大のセンターパスで始まった。

序盤、立命館大がパスを細かくつなぎながら攻めのリズムを作る。だが、山梨学院大の堅い守備に阻まれ、なかなかゴール前に侵入できない。3分、立命館大がPCを獲得。#27吉岡がヒットシュートを放つも、惜しくも枠を外れた。

対する山梨学院大は8分、右サイドから好機を演出。#17金子のリバースシュートが相手DFに当たりPCを獲得する。#19齋藤が打つと見せかけ、右サイドの#20矢壁へパス。迷いなく振り抜きヒットシュートを叩き込んだ。意表を突くバリエーションで山梨学院大が先制点を奪った。
11分には、立命館大#8藤沢がリバースシュートを狙うもミートせず。山梨学院大のリードで第1Qが終了した。


第2Q、山梨学院大が攻勢を強める。2分、#1澤口がハーフライン付近から左サイドを突破。GKとの1対1に持ち込むが、立命館大DF陣の戻りが早く、ゴールは許さない。中盤以降もボールポゼッションで山梨学院大が優位に立つ。

11分、#10沼田が華麗なドリブルで立命館大守備陣を翻弄し、前線へパス。#12早助がパスを受けるも倒され、PSを獲得。立命館大がリファーラル権を行使するも、結果は変わらず。#19齋藤がしっかりと決め、山梨学院大が2点目を追加。

反撃に出たい立命館大は11分PCを獲得。#27吉岡がヒットを放つも好守にはばまれアゲインに。アゲインで得た2本目のPCも、#8藤沢のリバースシュートをGK#3高橋が好セーブ。 リバウンドシュートも枠を外れた。山梨学院大が2点リードで前半を折り返した。

後半開始早々、立命館大が反撃に出る。#8藤沢が前線でボールを奪い、そのままドリブルでサークルへ持ち込む。中央へセンタリングを送るが、味方が合わせきれず得点には至らない。
4分、立命館大がPCを獲得。#7藤原のシュートは阻まれるも、こぼれ球から再びPCを得る。#7藤原がシュート性のパスを放つと、#11谷口が見事なタッチで合わせゴール。立命館大が1点を返し、スコアは1-2となった。


勢いに乗る立命館大が攻勢を強めるが、山梨学院大の守備陣が体を張って追加点を許さない。12分、今度は山梨学院大がPCを獲得。アゲインで迎えた2回目のチャンス、#9今井がタッチで合わせるも、惜しくもゴール右へ外れる。
3Q終了間際、残り4秒で立命館大が再びPCを獲得。#27吉岡のヒットシュートは、山梨学院大4番騎#19齋藤が見事なセーブで防ぎきる。1点差のまま、勝負は運命の第4Qへ。
何とか追いつきたい立命館大は、序盤から積極的に攻撃を仕掛ける。しかし、最後の一歩で決め切ることができない。 6分、山梨学院大がPCを獲得。#1澤口の強烈なヒットシュートを立命館大GK#1野村が好セーブするも、こぼれ球に反応した#11藤原がリバウンドを押し込み追加点。貴重な3点目を奪い、勝負を大きく引き寄せた。

反撃したい立命館大だが、山梨学院大の堅い守備に阻まれ、なかなかシュートまで持ち込めない。それでも残り1分30秒、右サイドから#5丸山が切り込み中央へパス。#8藤原のシュートが相手の反則を誘い、立命館大がPCを獲得する。
何としても決めたいこの場面。#27吉岡がフリックシュートを放つが、山梨学院大GK#3高橋が鋭い反応で弾き出す。その後も山梨学院大は冷静にボールを回し、試合終了の笛。歓喜の輪が広がり、選手たちは互いに抱き合って喜びを爆発させた。

試合後、山梨学院大の選手たちが抱き合い、立命館大の選手たちは悔しさを胸に空を見上げた。歓喜と涙が交差する中、ピッチを包んだのは、確かな達成感とスポーツの美しさだった。


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