男女日本代表、新ユニフォームを発表 黄金の桜や日本刀のモチーフが描かれる

2025.11.24 11:48 | 日本代表

 公益社団法人日本ホッケー協会は11日、2028年ロサンゼルス五輪に向けた会見を都内で開き、新体制と新ユニホームを発表した。ソニーグループや長谷工コーポレーションが新たにスポンサーとして加わり、強化費が大幅に増え、26年1月から2月にオセアニアや欧州への長期遠征が可能になった。さらに、国際大会の開催の誘致や、海外のトップレベルの指導者の招聘、練習環境や指導レベルの高い海外チームへの選手の派遣を検討しているという。
 新ユニフォームは、アンダーアーマーが製作し、選手の希望や意見が取り入れられ、見た目の華やかさと機能性が両立されたユニフォームとなった。

さくらジャパン、7大会連続五輪出場を目指す

 女子日本代表「さくらジャパン」の高橋章ヘッドコーチ(HC)は、「さくらジャパンは2024年のパリ五輪で12年ぶりの一勝をあげたが、選手はもっと自分たちはできる、やれたはずだという悔いや後悔があったように感じている。自分の使命は、7大会連続で五輪に導くこと、さらに今の選手のポテンシャルを考えればもっと上を目指せると確信している」と力強く語った。

金色の桜にふさわしいプレイをしたい

 新ユニフォームについて、さくらジャパンの共同主将の河合珠音は「ユニフォームの形は、今までより背中の筋肉が見えるようにし、力強さと華やかさを両方表現できるようにノースリーブの形にこだわった。7大会連続五輪出場に向けてがんばりたい」と語った。錦織えみは「桜の花びらの色が金色になり、この金色の桜のように世界を魅了できるような華麗なプレーをしたい」と意気込みを語った。
 さくらジャパンは複数名で主将を担う形で、6月に行われたネーションズカップでは、河合珠音・島田あみる・工藤優の3選手が主将を担った。

(左から)工藤優、河合珠音、錦織えみ 撮影=マイホッケー

サムライジャパン、全身全霊で戦い自国開催以外で60年ぶりとなる五輪出場を目指す

 男子日本代表「サムライジャパン」の穴井善博ヘッドコーチ(HC)は「60年ぶりとなる自国開催以外でのオリンピック出場がまずもう絶対的な目標。チームは今、ベテラン選手の経験値と、若手選手のフレッシュさや勢いがよい相乗効果をもたらしてくれている」と語り、来年愛知県で開かれるアジア大会に向け良い準備をしていると語った。

新ユニフォームで、サムライらしく戦いたい

 新ユニフォームについて、サムライジャパンのキャプテンの藤島来葵は、「サムライらしく、試合の終わる一分一秒まで戦い続ける姿勢を見せ、オリンピックの出場権を得たい」と意気込みを語った。ゴールキーパーの北河拓実は、「キーパーはユニフォームの中に防具をつけるので、伸縮性が大事。伸縮性もあり、軽さもあって着心地がとても良い。ファーストユニフォームの色はサムライらしい深緑で気に入っている。セカンドユニフォームはさくらジャパンと同じピンク色で、こちらは自分に似合うか心配だが着る機会を楽しみに待っている」と笑顔で語った。男子のユニフォームは、日本刀の美しさと強さと波紋をモチーフに、覚悟と瞬発力が表現された。また、闘志をうちに秘めた「静」の構えと、刃のように鋭く敵を切り裂く「動」という、観ている人もサムライスピリットを感じられるデザインとなった。

(左から)工藤優、河合珠音、錦織えみ、藤島来葵、河邉皓星、北河拓実 撮影=マイホッケー

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