【連載インタビューvol.2】男子ホッケー日本代表サムライジャパン穴井善博HC「『ALL OUT』のスローガンでロス五輪へのチケットを」

2025.12.16 11:45 | 日本代表

来年はアジア大会、ロス五輪出場への強化ポイント

―2026年はロサンゼルスオリンピック出場権の懸かるアジア大会も控える大事な1年となります。

 アジア大会でロスへのチケットを取れるチャンスがあると思っています。自国開催のアドバンテージはすごく大きいです。多くの人に見てもらえることでパフォーマンスも上がってくるでしょうし、食事面、環境面の不安もなく、大会後半の大事な試合で力を発揮できるようになると思います。

―どのような強化プランを考えていますか。

 年明けにスペイン、ニュージーランドに遠征する予定です。アジア大会前には、海外から代表チームを招いて試合を計画している段階。選手の所属先での練習や試合、国内合宿では経験できないことを肌で感じる貴重な機会になります。

年明けも海外遠征が続くサムライジャパン

―長期の海外遠征のメリットは大きい。

 強化ポイントの全体像は皆が見えていて、トレーニングもやっていて、それを国際舞台でどう発揮するかが重要になります。そのために国際経験を積んでいく。外国人選手を相手にしても、適応していくことが大事。スペインでは練習試合を行う予定で、合同練習も1週間ほど組んでもらいます。普段の練習から、どういう強度か、対人の強さはどれほどか、どれだけのプレーの質が必要か、そこで学んで、チーム内でもやっていくことにつなげていきます。

―継続していく以外に加えたい強化ポイントは。

 セットプレーです。PCのバリエーションでも勝負できるよう、より戦略的に、オプションを増やしながらやっていきたいです。

―U―21代表もジュニアワールドカップで貴重な経験を積みましたね。

 サムライジャパンと同じスタッフで見ていて、同じホッケーをジュニア代表でもやっています。フィットする選手が出てきてくれ、相乗効果を生んでおり、一貫指導のメリットを感じています。ジュニア代表とフル代表が試合をして、ジュニア代表が勝つこともあり、すごいポテンシャルがあります。サムライジャパンとしての大きなグループで、世界と戦うだけのメンタリティーを伝承していければ、さらなる強化がつながります。

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