2018.01.30 17:00 | ホッケーのふしぎ
ホッケーに関する素朴な疑問をマイホッケーがあれこれ調査していきます！
今回はホーンについて
ホーンがホッケーで使用されるのは、試合終了時。試合が終わったことを知らせる合図で使います。
どんな音が鳴るのかというと、車のクラクションが最も近い音でしょうか。
プレーヤーは試合中どんなに疲れていても聞こえます。
試合終了の時間になったら、ホッケーコートのサイドラインそばにあるジャッジ席にいる人が鳴らします。
鳴らし方は簡単で、ホーンの上部を手で一度強く押すだけです。
これで会場全体にホーンの音が響き渡ります。
ホーンの近くで聞くと非常に大きな音が鳴ります。
大きな音が出て、鳴らし方も簡単で、便利なホーンですが、ホッケー以外に使われているのでしょうか？
また、いつからホーンを使うようになり、なぜホーンを使うようになったのでしょうか。
そこでホーンに関する素朴な疑問を製造メーカーの方に伺いました。
ホーンの裏に記載されている株式会社ニッコーに問い合わせをしたところ、担当者の方が丁寧なお返事をしてくださいました。
―――貴社のHPを拝見させていただくとホーンは船舶用とのことですが、ホッケーに使用されていることはご存知でしょうか？
弊社より販売しておりますAIRホーンは特に船舶用の特化した商品ではなくて色んな用途でご使用頂いております。
（使用例）
・トライアスロンのスタート時に鳴らすホーン。
・ゴルフ場等でラウンド中の落雷の可能性がある状況での緊急予鳴用。
・レゲエのイベントなどで使っていると聞いた事もあります。※お恥ずかしながらホッケーで使用頂いている事は私は知りませんでした。
広報担当者 株式会社ニッコー
トライアスロン、ゴルフ、レゲエで使用されていることを教えていただきました。
●トライアスロン大会のスタート時のホーン映像（0分20秒くらい）
●レゲエのホーン
レゲエでは会場を盛り上げるための効果音として用いられているようです。
ホーンはホッケー場だけでなく、ジャマイカ音楽（レゲエ）の効果音にもなってるんですね。
株式会社ニッコーの担当者の方に「いつからホッケーでホーンを使うようになったか」「なぜホッケーはホーンを使うのか」という質問もしましたが、ご存知ないようでした。
今回問い合わせに応じていただいた株式会社ニッコーのホームページには
社名:株式会社ニッコー
所在地：兵庫県篠山市今田町木津松山293-3
設立年月日：1954年（昭和29年）9月1日
主要取扱商品：自動車・オートバイ用警音器、マリーンホーン、小型船舶用汽笛
などと書かれています。
大きな音の出る商品を取り扱っているんですね。
株式会社ニッコーの担当者の方、ご協力いただきありがとうございました！
株式会社ニッコーの公式ホームページはこちらです。
株式会社ニッコーの所在地である兵庫県篠山市（ササヤマシ）はホッケーとどんなつながりがあるのでしょうか？
兵庫県篠山市は兵庫県中東部に位置する市で、旧丹波国として古来京都への交通の要として栄えてきた歴史があります。
篠山市は「篠山総合スポーツセンターホッケー場」というホッケー場があり、日本代表選手も輩出するホッケーの盛んな市です。
平成29年9月には男女2人ずつ、計4人の篠山市出身の選手が日本代表に選出されました。
男子ジュニア日本代表（U-21）：稲山巧選手（天理大学）・森下雄太選手（立命館大学）
女子ジュニアユース日本代表（U-16）：林洵菜選手（篠山中学）・團野亜耶選手（篠山中学）
兵庫県勢では初めてのジュニアユース（U-16）選出です。
ホッケーが身近な篠山市では若いホッケー選手がめきめきと育っているんですね。
選手たちの今後の活躍にも期待です。
日本以外の国ではホーンを使っているの？という疑問がわいたので、海外の映像を検証してみました。
すると、海外では国際クラスの試合でホーンは使用されていませんでした。
ホーンの代わりに電子ブザー音が使用されています。
●2017年12月10日にインドのカリンガスタジアムで行われた「ホッケーワールドリーグ」男子決勝戦（アルゼンチン対オーストラリア）の映像です。
ブザー音が5分00秒に流れます。
海外では音響施設の整ったホッケースタジアムがあるため、手動のホーンではなく、電子ブザー音が使われるようです。
ホッケーの試合終了時に鳴るホーンの使用用途は広く、ホッケー以外にもトライアスロンやゴルフ場、レゲエのイベントでも使われている。
ホーン製造メーカーの兵庫県篠山市はホッケーとゆかりのある市で、日本代表が輩出されている。
海外のホッケーの試合でホーンは使われておらず、代わりに電子ブザーが使われている。
次回は海外情報ユーロホッケーリーグvol.3で今シーズンの途中結果や注目選手、チームについてお伝えします。
お楽しみに。
