2018.09.16 17:00 | 日本代表
9月18日(火)に開幕するオーストラリア4ヶ国大会。
男子日本代表「サムライジャパン」(世界ランキング16位)はオーストラリア(1位)、アルゼンチン(2位)、マレーシア(12位)と対戦する。
日本以外の3ヶ国は11月にインドで行われる男子ワールドカップに出場する。
4年に一度の大舞台に向け、今大会で調整を図る狙いがある。
男子日本代表「サムライジャパン」は8月のアジア大会で初優勝を飾り、勢いに乗っている。
このアジア大会優勝を一つの通過点に、今大会では2020年東京オリンピックを見据えた試合を行っていく。
「サムライジャパン」のライバルとなる各国の戦略と注目選手を分析する。
オリンピックでは1回、ワールドカップでは3回の優勝経験を持つ強豪。
今大会のオーストラリアの平均年齢は24.8歳。
代表キャップ数300を越えるエディー・オッケンデン選手(31)や、勢いに乗るジェレミー・ヘイワード選手(25)がオーストラリアチームをけん引することになるだろう。
代表デビュー選手も3人起用。19歳~21歳の期待が寄せられている若手選手だ。オーストラリアの選手層の厚さがうかがえる。
オーストラリア代表選手は身長180センチを超える大柄の選手が多く、パワーもある。
「サムライジャパン」のスピードで対抗したい。
★注目選手 ジェレミー・ヘイワード選手
ジェレミー・ヘイワード選手(25)は2014年に代表デビュー。同年のワールドカップではオーストラリア代表の優勝に貢献し、最優秀新人賞を獲得した。
今大会開催地のダーウィンが出身地で、オーストラリア国内では期待が寄せられている。
オーストラリアのニュースではダーウィンの空港に到着したジェレミー・ヘイワード選手のコメントを掲載した。
「来週、家族や友人の前でプレーするのが待ちきれないよ。ずっとこの大会を楽しみにしていたし、ついにこの日が来た」
「去年もダーウィンでパキスタンと対戦したけれど、今年はもっと意味のある試合だよ。私たちは世界ランキング2位のアルゼンチンと、アジア大会のファイナリストの日本とマレーシアと戦うんだ」
「全ての対戦国がタフだと思うけれど…アルゼンチンが好敵手であることは間違いないね。アルゼンチンのプレースタイルは非常にゆっくりだけど、計算しつくされている。意図のあるプレーを行うことに非常に長けているんだ。マレーシアと日本はかなりスピーディでずるい」
オーストラリア代表のコリン・バッチ監督もジェレミー・ヘイワード選手の期待と信頼を話した。
「彼は私たちのチームにとって非常に重要な選手になるでしょう」
「彼のアウトレットは試合の要になるだろう。彼はタフなディフェンダーだし、彼のドラッグフリックの技術はトップだね」
2016年リオデジャネイロオリンピックでは初めて金メダルを獲得。現在世界ランキング2位につけている。
アルゼンチンのメンバーは平均年齢28・9歳と今大会の出場4ヶ国の中で最もベテランのメンバー構成。今大会デビュー選手はおらず、代表キャップ数100を超える選手が半分を占める。
サムライジャパンの走力で迎え討ちたい。
★注目選手 マティス・パラデス選手
経験豊富なアルゼンチン選手の中でも最も気を付けたいのが10番のマティス・パラデス選手(36)。
代表キャップ数は300を超えるベテラン選手で類まれな得点スキルを持ち、長年アルゼンチン代表に貢献している。
国際ホッケー連盟(FIH)が投稿しているアルゼンチンのゴール集10にも登場。
エントリナンバー8(1:08~)がマティス・パラデス選手のゴールシーン。
8月のアジア大会ではサムライジャパンと激闘の決勝戦を繰り広げたマレーシア。
アジア大会のメンバーは10人と、ほぼ変わらない布陣で今大会に挑む。平均年齢は24.8歳。
アジア大会では日本に負け準決勝に終わったマレーシア。雪辱に燃えている。
★注目選手 ラジー・ラヒム選手
キャプテン、ラジー・ラヒム選手(31)のペナルティーコーナーには要注意だ。
ラジー・ラヒム選手はPCのスペシャリストとして知られている。
アジア大会の日本との決勝戦でもラジー・ラヒム選手によるペナルティーコーナーでマレーシアに先制点を決められてしまった。
オーストラリア4ヶ国大会の初戦は9月18日(火)16:30(日本時間)より行われる。
初戦の対戦相手はアルゼンチンだ。
日本らしいプレーで世界に挑戦してほしい。
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