2018.09.28 12:59
いよいよ東京オリンピック開幕まで2年を切った。
オリンピックの舞台に行くことができる選手は16人という狭き門のため、選手間の競争も激しさを増している。
そんな中、ホッケー技術やフィジカルの強化、またメンタル面での強化を目的に、海外のクラブチームに環境を求める日本人選手が増えてきている。
代表的なのは、世界ランキング1位のオランダで3年目を迎えるさくらジャパンの及川栞選手や日本人男性で初めてのオランダ1部リーグに挑戦する田中健太選手などだ。
今回の特集では、田中健太選手がプレーする試合を現地オランダで観戦した藤本一平氏によるコラムを掲載。4部構成でお伝えする。
元日本代表の藤本一平氏の視点から日本と海外での違いや、日本人選手がどうクラブ受け入れられているかを執筆いただいた。
藤本氏でしか書けない選手や監督へのインタビューや分析は必見。
藤本一平Ippei Fujimoto
1989年3月27日、山梨県生まれ。天理高校では同級生の田中健太(日本代表)に誘われホッケー部に入部。早稲田大学に進学し、関東春季リーグ優勝や大学王座準優勝に貢献。4年生では主将を務める。大学卒業後は名古屋フラーテルホッケーチーム(現ベルテクスホッケーチーム)に所属し、社会人選手権4度の優勝や高円宮牌男子ホッケー日本リーグ3度の優勝を勝ち取る。大学在学時にU21日本代表に選出され、ジュニアワールドカップに出場。シニア代表選手としてアジア大会やワールドリーグセミファイナルに出場した。CAP数59。2017年シーズンをもって現役選手を引退。情報発信にも長け、ホッケーファンの間では長年、藤本氏のブログが愛読されている。
このたび、私はオランダとドイツで合計3試合、ホッケーの試合を観戦してきました。3試合を観ただけではお伝えできることに限りがあったり、偏りが出てしまったりする部分もあると思いますが、オランダとドイツでの試合を観て感じたことをみなさんと共有し、みなさんのホッケーライフにおいて何かしらの刺激となれば…と思い、今回の記事を書かせていただきます。
なお、今回の記事には僭越ながらこのような名前をつけてみました。
【越境ホッケープレイヤー欧州観戦記】
これは出発前の関西国際空港の書店で購入した雑誌Numberの最新号が【越境フットボーラー欧州戦記】だったので、それをホッケーにアレンジしてみました。
(いつの日か、雑誌で特集が組まれるくらい、多くのホッケープレイヤーが越境していく時代が来ることを願いつつ。その反対に日本に多くの海外選手が来るのも同時に願いつつ)
第1部ではまず、旅程を紹介。そして、なぜこの旅程になったか、について書いていきたいと思います。
旅程1
リーグ:オランダ フーフトクラッセ Heren 1(男子1部)
日 時:9月21日(金)20:30~
場 所:Pinoke
対 戦:Pinoke 対 HGC
結 果:2-4 HGCの勝利
※HGCの2得点目は田中健太選手のゴール
旅程2
リーグ:ドイツ ブンデスリーガ 1st Division (男子1部)
日 時:9月22日(土)16:30~
場 所:Dusseldorf
対 戦:Dusseldorfer HC 対 Nurnberger HTC
結 果:5-6 Nurnberger HTCの勝利
旅程3
リーグ:オランダ フーフトクラッセ Heren 1(男子1部)
日 時:9月23日(日)14:45~
場 所:Almere
対 戦:Almere 対 HGC
結 果:0-4 HGCの勝利