2019.07.01 19:40 | 海外
レギュラーシーズンの結果で紹介した通り、グランド・ファイナルには男女それぞれ下記の4ヵ国が進出した。
【男子】グランド・ファイナル出場国
1位 オーストラリア
2位 ベルギー
3位 オランダ
4位 イギリス
【女子】グランド・ファイナル出場国
1位 オランダ
2位 アルゼンチン
3位 オーストラリア
4位 ドイツ
グランド・ファイナルは6月27日~30日まで、オランダ・アムステルフェーンのWagener Hockey Stadiumで開催された。
27日の女子準決勝第1試合はアルゼンチンとオーストラリアが対戦。1-1の引き分けに終わり、その後のシュートアウト戦でオーストラリアが勝利して、決勝進出を決めた。
準決勝第2試合ではオランダとドイツが対戦。ドイツが先制し、第4Qまでリードしていたが、ラスト8分間で2ゴールを決めたホーム・オランダが逆転勝利した。
28日の男子準決勝第1試合、オーストラリア対イギリスはイギリスが先制するものの、その後オーストラリアがゴールラッシュ。6-1の大差でオーストラリアが勝利した。
準決勝第2試合、ベルギー対オランダは両チームともに負傷退場者(ベルギー主将のブリエルズ選手、オランダのクルーン選手)が出るほどの激しい一戦となったが、アウェーのベルギーが3-1でオランダを下し、決勝進出を決めた。
29日に行われた女子3位決定戦はドイツ対アルゼンチンのカード。接戦の末、1-1の引き分け。その後のシュートアウト戦は3-1でドイツが勝利し、銅メダルを獲得した。アルゼンチンは準決勝から2試合連続でシュートアウト戦に敗れ、4位となった。
▲銅メダルを獲得したドイツ
続く女子決勝戦も力の拮抗した試合となり、2-2の引き分け。試合終了2分前に追いついたオーストラリアの粘りは見事だったがシュートアウト戦は4-3でオランダが勝利。ホームの声援を受けて躍動したオランダが初代女王に輝いた。
30日の男子3位決定戦はイギリス対オランダ。両チーム合わせて8ゴールが生まれた乱打戦を制したのはオランダ。3-5でイギリスを下し、銅メダルを獲得した。
▲銅メダルを獲得したオランダ
男子決勝戦はオーストラリア対ベルギー。試合開始直後から、早送りしているかのように感じてしまうほどのハイスピードな試合展開。フィジカルに勝るオーストラリアが前半だけで3ゴールを奪い、試合を優位に進める。対するベルギーも世界王者の意地を見せ、後半に2点を追い上げたがあと一歩が足りず。結果3-2でオーストラリアが逃げ切り、プロリーグ初代王者の称号を手にした。
下記の画像の通り、今大会でベスト4に入った男子のオーストラリア、ベルギー、オランダ、イギリス、女子のオランダ、オーストラリア、ドイツ、アルゼンチンは2019年10~11月に開催されるオリンピック最終予選への出場権を手に入れた。
ただ、これらの国々は9月までに各大陸で開催される大陸大会の優勝候補国でもあり、もし大陸王者になればその時点でオリンピックチケットを手にするため、その場合は最終予選には出場しない。
余った枠は五輪出場権を得ていない世界ランキング上位国に回ってくることになる。(9月時点でのランキング)
どのチームが大陸王者となるか。またその後はどのチームが最終予選に回り、どのような組み合わせになるか。
日本はすでに開催国枠を手に入れているが、五輪本番で当たる対戦国の情報を得るためにも目が離せない戦いが続く。
(文・藤本一平)