2019.08.22 18:48 | 海外
日本時間8月19日(月)、南アフリカで開催されていた東京オリンピックへの出場権をかけたアフリカ大陸予選が閉幕し、男女ともに南アフリカが優勝。男女揃って2大会ぶり5回目のオリンピック出場を決めた。
決勝は世界ランキング14位の南アフリカが同20位のエジプトと対戦した。30分にエジプトが先制点を挙げるが、47分、48分、50分と立て続けに南アフリカのニコラス・スプーナーがハットトリックを達成し、逆転。60分にエジプトが1点を返すが時すでに遅し。3-2で南アフリカがエジプトを下して優勝した。
(0-0/0-1/3-0/0-1)
今大会、得点王に輝いたのは南アフリカ代表のオースティン・スミス。10得点を挙げ、すべてペナルティーコーナーでの得点だった。
1985年5月20日生まれで現在34歳。2012年ロンドンオリンピックの出場権をかけた最終予選(岐阜・各務原)の決勝戦で、サムライジャパンの夢を打ち砕いたのが南アフリカ。当時、南アフリカの主将を務めていたのがこの選手だ。
▽得点王オースティン(出典:オースティン・スミス本人のInstagramより)
優勝 南アフリカ(WR14)
2位 エジプト(WR20)
3位 ガーナ(WR36)
4位 ジンバブエ(WR61)
5位 ケニア(WR48位)
6位 ナミビア(WR68位)
世界ランキング16位の南アフリカが同32位のガーナと対戦した決勝戦。第1Qで3ゴールを決めた南アフリカが試合を支配し、第3Qにもさらに3得点を追加。計6-0で圧勝した。この試合でハットトリックの活躍を見せたリリア・デュ・プレシスは大会通算4ゴールで得点王となった。
▽得点王となったリリア(右)(出典:リリア本人のInstagramより)
優勝 南アフリカ(WR16)
2位 ガーナ(WR32)
3位 ジンバブエ(WR66)
4位 ケニア(WR45)
5位 ナミビア(WR40位)
2019年6月のFIHシリーズファイナルインド大会で男子南アフリカ代表は2位になったことで、2019年10~11月に開催予定のオリンピック最終予選への出場権を得ていた。しかし、今回のアフリカ大陸予選で優勝し、オリンピック出場権を獲得することができたため、最終予選に出場する必要がなくなった。そのため、FIHシリーズファイナルからの最終予選への出場枠が1つ減り、世界ランキング枠での出場国数が4から5へと変更された。(画像を押すと拡大して見ることができる)
女子のオリンピック出場への道のりは下記の通り。FIHシリーズファイナル広島大会で2位だった日本とFIHプロリーグで4位だったアルゼンチンはそれぞれ大陸王者枠で出場権を獲得している。そのため、世界ランキング枠でのオリンピック最終予選への出場国数が4から6に変更となっている。
現在、ベルギーで開催されている欧州選手権は東京オリンピック予選も兼ねた大会であり、優勝国はオリンピック出場権を獲得できる。大会終了後、マイホッケーの記事でも取り上げる予定だ。
(文・藤本一平)
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