【ホッケー】男子・ベルギー、女子・オランダが東京五輪への出場権を獲得/欧州選手権

2019.08.26 | 海外

日本時間8月26日(月)、ベルギー・アントワープで開催されていた男女の欧州選手権が閉幕し、男子はベルギー代表(世界ランキング2位)、女子はオランダ代表(同1位)が優勝。

男子ベルギー代表は2008年の北京五輪以来4大会連続、女子オランダ代表は1984年のロサンゼルス五輪以来10大会連続で五輪出場を決めた。2016年のリオデジャネイロ五輪では両国とも銀メダルを獲得している。

男子・決勝はベルギー対スペイン

男子・準決勝第1試合では世界ランキング9位のスペインが大会3連覇を目指していたオランダ(同3位)を4-3で破る大金星をあげ、決勝進出を決めた。もう一方の準決勝ではドイツ(同7位)をホームで迎え撃ったベルギーが4-2で勝利し、決勝へと駒を進めた。

チケットが売り切れとなり、多くの注目を集める中行われたベルギー対スペインの決勝戦は着実にホッケー強国への歩みを進めるベルギーが5-0で圧勝。東京五輪への出場権を獲得し、多くの地元ファンから祝福を受けた。

▽男子決勝戦のハイライト動画

今大会、得点王に輝いたのはベルギー代表のトム・ブーンとアレクサンダー・ヘンドリクスの2人で、ともに5試合出場して5得点を挙げた。ブーンは3つのペナルティーコーナー(PC)と2つのフィールドゴール(FG)を決め、アレクサンダーの得点はすべてPCからの得点だった。

ブーンは1990年1月25日生まれの29歳でベルギー代表としての出場試合数は289CAP。

▽トム・ブーン(右)(出典:ブーン本人のInstagramより)

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アレクサンダーは1993年8月6日生まれの26歳でCAP数は115。

▽ドラッグフリッカー、アレクサンダー・ヘンドリックス(出典:アレクサンダー本人のInstagramより)

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男子ベルギー代表は北京五輪に出場するまで7大会(28年間)五輪出場から遠ざかっていたが、その後の強化に成功。2016年リオ五輪銀メダル、2017年欧州選手権準優勝、2018年W杯優勝と着実にステップアップを重ね、今回初の欧州制覇を達成した。また、欧州ナンバーワンクラブを決めるユーロホッケーリーグの2018/2019シーズンにおいて、ベルギーのクラブチームのワーテルローダックスがベルギー勢初の優勝を果たしている。

男子・欧州選手権 最終順位

優勝 ベルギー(WR2位)
2位 スペイン(WR9位)
3位 オランダ(WR3位)
4位 ドイツ(WR7位)
5位 イングランド(WR6位)
6位 ウェールズ(WR25位)
7位 スコットランド(WR21位)
8位 アイルランド(WR11位)

女子・決勝はオランダ対ドイツ

女子・準決勝第1試合は世界ランキング1位で前回大会王者のオランダが圧倒的な強さを見せ、8-0でイングランド(同4位)を撃破。もう一方の準決勝では世界ランキング5位でリオ五輪銅メダルのドイツがスペイン(同7位)に3-2で競り勝ち、決勝進出を決めた。

決勝戦のオランダ対ドイツは第1Qにオランダが先制し、その後は膠着状態が続いたが試合終了直前にダメ押しゴールを決めたオランダが2-0で勝利し、大会2連覇を達成した。

▽決勝戦のハイライト動画

なお、決勝戦でダメ押しゴールを決めたリデワイ・ウェルテンと、ドラッグフリッカーのカイア・ファン・マサクルが5試合に出場して5得点を挙げ、得点王となった。リデワイは4つのFGと1つのPCから、カイアはすべてPCからゴールをあげた。

リデワイは1990年7月16日生まれの29歳。代表CAP数は207で北京、ロンドンと五輪2連覇を経験している選手。

▽得点王となったリデワイ(右)(出典:リデワイ本人のInstagramより)

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代表CAP数190のカイアは1989年4月5日生まれの30歳。ロンドン五輪金メダルや2014年ハーグW杯、2018年ロンドンW杯の優勝メンバーでもある。

▽ドラッグフリッカーとして活躍したカイア(出典:カイア本人のInstagramより)

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女子・欧州選手権 最終順位

優勝 オランダ(WR1位)
2位 ドイツ(WR5位)
3位 スペイン(WR7位)
4位 イングランド(WR4位)
5位 アイルランド(WR8位)
6位 ベルギー(WR9位)
7位 ロシア(WR23位)
8位 ベラルーシ(WR22位)

東京五輪出場への道のりをおさらい

2019年6月のFIHプロリーグで男子ベルギー代表は2位に入り、2019年10月から11月にかけて開催予定の五輪最終予選への出場権を得ていた。しかし、今回の欧州選手権で優勝し、東京五輪の出場権を獲得したため、最終予選に出場する必要がなくなった。そのため、FIHプロリーグからの最終予選への出場枠が1つ減り、世界ランキング枠での出場国数が1つ増枠された。(画像を押すと拡大して見ることができる)

男子・五輪出場への道のり

男子・五輪出場への道のり

女子の五輪出場への道のりは下記の通り。

FIHプロリーグで優勝した女子オランダ代表は五輪最終予選への出場権を得ていたが、今大会の優勝により欧州大陸王者枠で東京五輪への出場権を獲得したため、最終予選に出場する必要がなくなった。よって、FIHプロリーグから最終予選への出場枠が1つ減少し、世界ランキング枠での五輪最終予選への出場国数が1つ増枠され、7に変更された。

女子・五輪出場への道のり

女子・五輪出場への道のり

大陸王者を決める戦いも残すはオセアニア大陸のみ。オセアニア大陸王者を決める戦い「オセアニアカップ」は2019年9月5日からオーストラリア、クイーンズランドで開催される。

今大会は、男女ともにオーストラリアとニュージーランドの2か国のみが出場する一騎打ちの戦い。3試合戦って順位を決める大会方式だ。

男子の世界ランキングはオーストラリアが1位でニュージーランドは8位。女子はオーストラリアが2位でニュージーランドは6位。ランキング通りにオーストラリアの勝利なるか、はたまたニュージーランドが番狂わせを演じるか。世界中のホッケーファンが注目している。

(文・藤本一平)

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