【ホッケー】2020東京オリンピック出場権をかけた最後の戦い、最終予選の組み合わせが決定!
2019.09.10 14:49 | 海外
日本時間9月9日(月)、スイス・ローザンヌのFIH(国際ホッケー連盟)において、2020東京オリンピックの出場権をかけて争われるオリンピック最終予選の組み合わせ抽選が行われた。
今回の最終予選には男女それぞれ14チームが出場。2チームが直接対決を2試合行い、その勝者がオリンピック出場権を獲得する形式。
▽世界ランキング上位のチームが下位のチームと対戦するように、世界ランキング順に4つのポットに分けられて抽選が行われた。
すでに出場権を獲得しているチーム
最終予選の組み合わせを紹介する前に、現状の確認をしたい。
下記の男女それぞれ5チームずつはすでにオリンピック出場権を獲得している。
【男子】
日本(開催国枠)※アジア大会優勝
アルゼンチン(パンアメリカン大陸王者枠)
南アフリカ(アフリカ大陸王者枠)
ベルギー(ヨーロッパ大陸王者枠)
オーストラリア(オセアニア大陸王者枠)
【女子】
日本(開催国枠)※アジア大会優勝
アルゼンチン(パンアメリカン大陸王者枠)
南アフリカ(アフリカ大陸王者枠)
オランダ(ヨーロッパ大陸王者枠)
ニュージーランド(オセアニア大陸王者枠)
男子の組み合わせ
ここから最終予選の組み合わせの話を進める。
男子は下記の画像で濃い黄色の枠で囲まれている14チームが最終予選へ進出。画像の通り、FIH・シリーズ・ファイナルから5チーム、FIH・プロリーグから2チーム、世界ランキング枠で7チームが選出された。
(下記画像を押すと拡大・保存できる)
男子・五輪出場への道のり
男子の組み合わせは下記の通りとなった。
(カッコ内は世界ランキング。2試合とも世界ランキング上位チームのホーム開催となる)
日付 |
ホーム |
アウェイ |
開催地 |
10/25,26 |
スペイン(8) |
フランス(12) |
バレンシア |
10/26,27 |
オランダ(3) |
パキスタン(17) |
アムステルダム |
10/26,27 |
カナダ(10) |
アイルランド(13) |
ウェストバンクーバー |
11/1,2 |
インド(5) |
ロシア(22) |
ブバネーシュワル |
11/2,3 |
ドイツ(6) |
オーストリア(20) |
メンヒェングラートバッハ |
11/2,3 |
ニュージーランド(9) |
韓国(16) |
ストラトフォード |
11/2,3 |
イギリス(7)* |
マレーシア(11) |
ロンドン |
*イギリスはイングランドの世界ランキングを表記
(スマートフォンは表を右側にスライドすると開催地を確認できる)
男子の展望
注目の対戦カードはオランダ対パキスタンか。パキスタンは「国技」と言われるほどホッケーが盛んな国で過去3回オリンピック金メダルを獲得しているが、近年は低迷。世界ランキング3位のオランダに挑み、番狂わせを演じることができるか。
イギリス対マレーシア、スペイン対フランス、カナダ対アイルランドはそれぞれ世界ランキングが僅差。相性も含めて、どちらが勝ってもおかしくない試合になりそうだ。
女子の組み合わせ
女子も男子と同様に下記の画像で濃い黄色の枠で囲まれている14チームが最終予選へ進出。FIH・シリーズ・ファイナルから5チーム、FIH・プロリーグから2チーム、世界ランキング枠で7チームが選出された。
(下記画像を押すと拡大・保存できる)
女子・五輪出場への道のり
女子の組み合わせは下記の通りとなった。(カッコ内は世界ランキング。2試合とも世界ランキング上位チームのホーム開催となる)
日付 |
ホーム |
アウェイ |
開催地 |
10/25,26 |
オーストラリア(2) |
ロシア(19) |
パース |
10/25,26 |
中国(10) |
ベルギー(12) |
常州市 |
10/25,26 |
スペイン(7) |
韓国(11) |
バレンシア |
11/1,2 |
インド(9) |
アメリカ(13) |
ブバネーシュワル |
11/2,3 |
ドイツ(4) |
イタリア(17) |
メンヒェングラートバッハ |
11/2,3 |
イギリス(5)* |
チリ(18) |
ロンドン |
11/2,3 |
アイルランド(8) |
カナダ(15) |
ダブリン |
*イギリスはイングランドの世界ランキングを表記
(スマートフォンは表を右側にスライドすると開催地を確認できる)
女子の展望
オーストラリアはロシアと、ドイツはイタリアと、イギリスはチリと対戦するがそれぞれ相手と力の差があり、よほどのことがない限り、順当にオリンピック出場権を獲得するだろう。
注目カードはスペイン対韓国、インド対アメリカ、中国対ベルギーか。それぞれ世界ランキングは拮抗しており、実力差もさほどない。日本にとってのアジアのライバル国、韓国・インド・中国が勝ち上がれるか。泣いても笑ってもこれが最後のチャンス。最終予選でどのようなドラマが生まれるか、注目したい。
(文・藤本一平)