2019.09.13 17:25 | 大会情報
国際ホッケー連盟(以下FIH)は11日、2020東京オリンピック・ホッケー競技の競技役員を発表した。
競技役員は全部で5部門。
競技運営責任者のTD(Technical Delegates)が2名、審判員を評価統括するアンパイアマネージャー(UM=Umpires Managers)が4名、各試合の責任者となるテクニカルオフィサー(TO=Technical Officials)が14名、審判団は男女14名ずつ、メディカルオフィサーが3名の合計51名が選出された。
競技役員に選出された日本人は2名。
TO(Technical Officials)に西澤英一郎氏(所属協会:東京都)が、審判団(女子)に山田恵美氏(長野県)が選出された。
西澤氏は8月に大井ホッケー競技場で開催された東京2020テストイベント「READY STEADY TOKYO HOCKEY」でもTOを務めた。また、10月にマレーシア・ジョホールバルで開催予定の男子21歳以下の国際大会「Sultan of Johor Cup Tournament」のTOにも選出されている。
山田氏も西澤氏と同様に8月の東京2020テストイベント「READY STEADY TOKYO HOCKEY」で審判を務めた。また、2019年FIHプロリーグでも審判として活躍し、2016年にはホッケー日本リーグの女子ベストアンパイアに選出されている。
▽山田氏(右)
前々回のロンドンオリンピックではジャッジに越湖隆一氏(東京都)が、女子審判団には相馬知恵子氏(山梨県)がそれぞれ選出された。
前回のリオデジャネイロオリンピックでは相馬氏のみが選出された。相馬氏はアテネ五輪から、北京、ロンドン、リオと4大会連続で選出され、2016年にはスポーツ庁長官から奨励状が送られている。下記のURLから関連記事を読める。
https://www.hockey.or.jp/news/press/info/pt20160728191846.html
東京オリンピックの競技役員に選出された全競技役員の出身国を比較すると下記の通りとなった。
5名選出=オーストラリア、ドイツ、ニュージーランド、南アフリカ
4名選出=アルゼンチン
3名選出=アメリカ、イギリス、インド、オランダ
2名選出=シンガポール、トリニダード・トバゴ、日本、ポーランド
1名選出=オーストリア、ガーナ、ジンバブエ、チェコ、中国、ベルギー、香港
3~5名が選出されたのはホッケーが盛んな国が多く、一方でベルギーからの選出が1名と少なかったのは意外な結果だった。また、今回は韓国やマレーシアからは競技役員が選出されなかった。
大会を開催するためには選手だけでなく、大会を運営する競技役員の存在が不可欠となる。
特に審判は大会中の笛の吹き方が評価され、その評価が高ければ重要な試合に抜擢される。
「この試合にはどこの国の、どの審判が割り当てられるか?」
すこしマニアックな視点にはなるが、そういった角度からホッケー観戦をしてみるとまた違った楽しみ方ができるだろう。
(文・藤本一平)