2019.12.19 13:00 | 日本代表
17日に東京オリンピック2020組織委員会トリトンスクエアオフィスにて、東京2020大会・ホッケー競技の対戦組み合わせが発表された。発表会に出席した女子日本代表さくらジャパン候補の及川栞選手のコメントを紹介する。
■女子代表さくらジャパン候補選手
及川栞選手/東京ヴェルディホッケーチーム
「(プール分け・組み合わせ日程について)このようなスケジュールを見て、まずプール分けで世界ランキング1位のオランダと一緒じゃなかったことにほっとしています。オランダと当たってしまうと難しいと外部から思われてしまうし、私たちも決勝でオランダと戦いたいという目標があるので、正直、少しほっとしている部分があります。
同じプールの対戦相手はいままで勝ったことがある国が多いので、私たちはプールで1位通過して、決勝でオランダと当たって、金メダルが取れるプール分けだという風にイメージ作りができました。先日のラグビーワールドカップのように自分たちがしっかり結果を残すことによって、ホッケーをメジャーにできるようにしたいです。いま日の丸を背負ってプレーできている私たちが、来年大井のピッチで結果を残して、みなさんに最高の笑顔を見せるように頑張りたいと思います。今後とも応援よろしくお願いいたします。
(初戦について)中国との初戦はアジア同士の対戦となりますが、私たちは昨年のアジア大会で優勝しているアジア王者としてオリンピックにのぞむことができます。ヨーロッパやオセアニアと違ってアジアの国は粘り強さが共通してあると思うので、粘り強さというところは相手に負けずに頑張りたいです。初戦を勝利することによってプール戦は順調にいくと思うので、粘り強い、諦めない心を持って、初戦を勝利に持っていきたいです。
(オランダとの対戦、金メダルへの道のりについて)繰り返しになりますが、素直にオランダと同じプールじゃなくよかったとほっとしている部分があります。自分たちが金メダルを目標としてやっている中で、金メダルへの最短の近道はプールで1位上がりして、いい位置に入ってオランダとは決勝のみで当たることだと思っています。プール戦は苦手意識がない国との対戦なので、すべての対戦相手に対して良いイメージを持てています。今後、ハードなトレーニングが続くと思いますが、金メダルを取るという覚悟を持って残りの期間、トレーニングに励んでいきたいと思います。
(今後の各国への対策は)年内の代表合宿は全日程終えましたが、合宿の最後に監督から、来年以降、対ニュージーランド、対オーストラリアという形で、対戦相手を想定した一週間ごとのトレーニングプランを立てたという報告を受けています。それに従いながら、プールマッチを1位で上がらないと自分たちの目標である金メダルを取ることは難しい思うので、一週間ごとに頭を切り替えながらしっかりとこなしていきたいと思います。
(過去、五輪出場経験のある代表選手に話を聞く取り組みについて)
昔、代表でオリンピックを経験した人に話を聞くというのは、心の準備の面でいい話が聞けると思います。心も頭も良い準備をして本番にのぞめるように監督が考えてやってくれているのだなと感じています。
(アンソニーヘッドコーチが日本に来てから一番変わったことは?)選手同士だけじゃなくて、選手とスタッフのコミュニケーションが変わったと思います。いままでは自分たちがどうしたいかスタッフに伝えられていなかったですが、アンソニーは「自分たちはどういう試合をしたいのか」というコミュニケーションを取るのが好きな監督。アンソニーに変わってからコミュニケーションの行き来が一番、いまのチームと前のチームで違うところだと思います。フェイス・トゥ・フェイスでコミュニケーションを取ることを継続していやっていきたいし、チーム力というものを見て欲しいです。
(来年のスケジュールは?)1月中旬から3週間ほどの海外遠征があって、3月からオリンピックに向けて詰めてやっていく予定になっています。
(逆のプールについて)ドイツはダークホースみたいな感じで来るので。イギリスはリオ五輪のあとちょっと結果が出ていないチームですが、リオでオランダをシュートアウトで倒して金メダルを取っているチーム。どのチームもオリンピックには懸けてくるものが違うと思うんですけれども。前回の五輪の順位だけ見たら逆プールの方が強豪が固まっているかな、というか、ほっとしたというのがあるのかな、と思います」
8月に大井ホッケー競技場で開催されたテストイベントの大会ページはこちら