2020.03.13 18:28 | エンタメ
この記事は全4回のコラム「サッカー、ラグビー、ホッケーのCAP数(キャップ数)」の第1回の記事です。
第1回:ホッケー界のメッシを越えた男
第2回:比較してみた。世界最多CAP保持者は誰?
第3回:日本人トップは誰?歴代最高CAP数
第4回:CAP数の調べ方
サッカーやラグビーにおいて各国の代表選手がどれだけ国際試合に出場したかを「キャップ」という言葉で表します。
昨年のラグビーワールドカップで選手のプロフィールが紹介される際にこの言葉を聞いた方も多いのではないでしょうか。「1キャップ」は国際試合やテストマッチに「1試合出場」したことを意味します。
【「テストマッチ」「キャップ数」って??🧐】
— ラグビー トップリーグ🏉 (@JRTopLeague) November 26, 2019
ラグビーでいう「テストマッチ」は、
真剣勝負でおこなわれる国代表の試合のこと☝️
出場した選手はキャップを獲得し、
《キャップ数=出場試合数》となります🏉
キャップは帽子を指し、代表戦初出場の選手には
キャップ授与式があります🧢#rugbyjp pic.twitter.com/tiTGUq9s5E
まだ近代フットボールが確立される以前のイングランドでは、各チームの選手がお揃いのシャツやショーツを着用することはなく、敵味方の区別をつけるために帽子をかぶってプレーをしていたことがそもそものきっかけとも言われています。
サッカーやラグビー同様、ホッケーも国際試合出場数を「キャップ」と呼んでおり、ホッケーの場合はアウトドアとインドア、シニア(A代表)とジュニア(U-21代表)はそれぞれ別々にカウントされます(参考:Definition of International Cap)。
▼男子ホッケー日本代表サムライジャパンで100キャップを記録した選手たち
(左から山下学、北里謙治、三谷元騎、村田和麻、膳棚大剛、星卓、田中世蓮、山田翔太)
8日にオーストラリアで行われたFIHプロリーグのオーストラリア対アルゼンチンの試合で、オーストラリア主将のエディー・オッケンデン(Eddie Ockenden)が同国の男子選手として最多となる366キャップを記録しました。
それまでの最多記録は「ホッケー界のメッシ」ことジェイミー・ドワイヤー氏が持つ365キャップという記録でした。
▼エディー(左)とジェイミー
▼記録更新のかかった試合前のロッカールームで談笑するジェイミー(右)とエディー
ジェイミーは36歳まで代表選手としてプレーして、365キャップ。ホッケー界のメッシを越えた男、エディーは現在32歳。このまま競技を続ければまだまだ記録更新が期待できそうです。
2020東京オリンピックのホッケー競技第1日、7月25日(土)9時30分からの開幕戦は男子日本代表サムライジャパン対オーストラリアの対戦カード。
日本の選手はもちろんですが、オーストラリアの主将エディー・オッケンデンのプレーにも注目です!
このエディーのニュースを見て、
・世界の歴代最多キャップ数を持つ選手は誰?
・サッカーやラグビーの選手のキャップ数は?
と気になったマイホッケースタッフ。
第2回の記事ではサッカーやラグビー、ホッケー選手の世界最多キャップ数を比較してみたいと思います。
それではまた!
(文・藤本一平/日本代表キャップ数59)
※記事中のキャップ数はすべて2020年3月の記事公開時点のものです
参考1:100年以上続く英国の伝統から。代表出場回数はなぜ「キャップ」と言う?
参考2:[ラグビー講座] キャップこそ、ラガーマンの勲章だ! - 代表チームでの試合出場数=「キャップ」について