2020.12.11 16:00 | 海外
五輪まであと1年に迫った2019年8月、田中は日本代表として五輪会場「大井ホッケー競技場」でのテスト大会に出場。4か国中3位という結果に満足はできなかったが、翌9月に開幕した2年目のオランダリーグでは、その鬱憤を晴らすかのように開幕戦でゴール。その後はウインターブレイクまでの前半戦7試合で5ゴールを決める活躍を見せた。
年が明け、2020年。オリンピックイヤー。3月からオランダリーグ後半戦が開始し、田中は得点を重ねた。このまま夏の五輪にピークを持っていけそうだ。
そんな手応えを感じていた矢先に、新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大。3月24日にまさかの五輪延期が決定した。オランダでも感染が拡大し、4月末にはリーグが途中打ち切りとなった。15試合終了時点で田中はチーム2位タイの9得点をあげ、HGCも3位という好調なシーズンだった。
一時帰国を経て、コロナの影響がやや落ち着いた2020年9月。オランダリーグ3年目のシーズンがスタートし、田中は7試合で5得点とハイペースで得点を重ねた。しかし、再びコロナの感染が拡大し、リーグはまたしても中断となった。
目標としてきた2020年夏の五輪が延期になったことについて「オランダリーグでの調子がよかっただけに残念」としながらも「中止になったわけではないのでモチベーションは維持できている」という田中。再度帰国し、11月には年内最後の代表合宿に参加した。2021年夏の決戦を見据え、世界を知るサムライはブレることなく刃を研ぎ続けている。と同時に、田中の活躍は選手だけに留まらない。
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