2021.05.14 11:00 | イベント
山口県ホッケー協会理事の山本和樹さん(50)が13日、山口市中央公園で行われた聖火リレーの点火式典に参加し、ホッケーをアピールした。
山本さんは岩国市内を聖火ランナーとして走る予定だったが、県内の新型コロナウイルス感染拡大の影響により公道での走行が中止に。点火式典は無観客で開かれ、走れなくなくなったランナー約50人が参加した。
野球少年だった山本さんはホッケーが盛んな岩国市玖珂町のホッケークラブに長男が入団したことがきっかけでホッケーと出会った。自宅の庭に人工芝を敷いた練習場を作ったり、自身も社会人チームを結成してプレーしたり、ホッケーに情熱を注いできた。
長男の地方大会、全国大会出場などをきっかけに日本全国のホッケー関係者と親交を深め、同世代の保護者たちと定期的にオンライン交流会も実施。12歳以下日本代表の結成に関わったり、ホッケー情報を発信し合う「ホッケーをメジャースポーツに」というFacebookグループを作ったりと「ホッケー鬼親父」の愛称で親しまれるアイディアマンだ。
Facebookグループ「ホッケーをメジャースポーツに」
https://www.facebook.com/groups/414673271991975
聖火リレーは「全国にホッケーをアピールしたい」という想いで応募をした。当選後は「子どもたちにオリンピックは手が届くもの、身近なものだということを伝えたい」という想いを抱きながら、当日に向けてダイエットもしてきたが、実施3日前に公道での走行中止の連絡が入った。
公道での実施は叶わなかったが、点火式典ではホッケーをアピールするために用意したホッケーシューズを着用し、沿道で掲げる予定だった横断幕を掲げて写真を撮るなど、会場で「ホッケーアピール大作戦」を実行した。
山本さんは「走ることはできませんでしたが、やはり聖火の炎は強くて優しくてなんとも言えない気持ちになりました。(公道走行時に着用予定だった)ユニフォームも着れず、トーチも持てませんでしたが感動的でした」とコメント。
「走れたら想像出来ないくらいの感動があるんでしょうね」とくやしさをにじませながらも「ホッケーアピールをやりきりました」と前向きに語った。
▼山本さんのInstagram投稿
山本さんがしきりに口にする合言葉は「ホッケーの未来は明るい」。コロナの影響で苦境は続くが、山本さんのホッケーへの熱い炎は絶えることなく燃え続けている。