【ホッケー】谷光未有がドイツ1部TSVマンハイムに移籍 山﨑晃嗣との日本人対決も

2022.08.15 17:15 | 海外

 男子ホッケー日本代表経験のある谷光未有(みゆ)がドイツ1部リーグのクラブ、TSV Mannheim(以下、TSVマンハイム)に移籍した。7日のプレシーズンマッチでは、今季から山﨑晃嗣(東京2020五輪出場)が加入したUHCハンブルクと対戦。日本人対決が実現した。

プレシーズンマッチで対峙した谷光未有(左)と山﨑晃嗣(写真提供=谷光未有)

 谷光は2018年3月に明治大学卒業後、2018年度は高円宮牌ホッケー日本リーグのSelrio島根でプレー。2019年1月からオーストラリアのVictoria Park Xavier Hockey Club(西オーストラリア州)に移籍し、2021年8月まで3シーズンプレーした。2020年1月~2月にはマレーシアリーグにも参戦。2021年9月から、フランスリーグ(エリートリーグ)のMontrouge(モンルージュ)でプレーし、11年ぶりのリーグ制覇に貢献した。

代表歴

 長距離スクープやペナルティーコーナーのドラッグ・フリック、DFラインからの積極的な攻撃参加が持ち味の谷光。明治大学在籍時には21歳以下日本代表として2016年ジュニアワールドカップ(インド)に出場。日本は16チーム中13位だった。シニア日本代表にも選出され、2018年ダーウィン・インターナショナル・ホッケー・オープン(オーストラリア)などに出場。2019年以降は日本代表から遠ざかっているが、2024年のパリ五輪を目指して海外での武者修行を続けている。国際試合出場数(CAP数)は21。

谷光のコメント

 この度、ドイツ1部リーグ所属のTSVマンハイムに移籍することになりました。フランスでプレーしたことが縁で、TSVマンハイムから5月にトライアウトのチャンスをもらい、すぐ契約合意に至りました。信頼する方々へ相談をして今回の進路について決めることができました。

 ドイツリーグは小さい頃からの憧れの場所であり、このような機会をいただけたことは選手にとってとても幸せなことです。とはいえ、監督や環境が変わりゼロからスタートで正直大変なことばかりです。シーズンまでの1ヶ月でより早くチームに馴染み、自分の良さをアピールしていきます。

 今シーズンの目標は、個人としてドイツで勝ち抜くことです。常にプライドを持ち、どんなトップ選手にも負けない。チームとしては、今後1部リーグで安定的な順位をキープすること。

 また、自分の海外での活動が、将来海外挑戦を目指す日本人選手たちのモデルケースになればと思います。今シーズンも応援宜しくお願い致します。

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The Feldhockey Bundesligaとは

 ドイツホッケー連盟(Deutscher Hockey-Bund)が運営するホッケーリーグの名称。ブンデスリーガ(Bundesliga)は、ドイツ語で「連邦リーグ」の意味であり、連邦制を敷くドイツの全国選手権リーグのこと。ホッケーリーグは1937年創設。

 例年、8月下旬~9月上旬ごろにシーズンが開幕し、11~3月はインドアホッケーシーズンのため中断。4月から再開し、5月下旬~6月上旬にプレーオフが実施されることが多い。

 昨シーズン、1部リーグは12チームをA、Bの2プールに分けてリーグ戦を実施。その後、上位各4チームがプレーオフトーナメントに進出して順位を争い、下位2チームは降格決定戦に進んだ。TSVマンハイムはリーグ戦でA組5位となり、B組6位のニュルンベルクHTC(Nürnberger HTC)との降格決定戦に回ったが勝利し、残留を決めた。

参考:Wikipedia Feldhockey Bundesliga (Men's field hockey)

日本人選手

 近年、ドイツのクラブでプレーした、あるいは現在もプレーする日本人選手は以下の通り。

長澤克好
2013-14シーズンに長澤克好(当時名古屋フラーテルホッケーチーム=現在の表示灯フラーテルホッケーチーム)がデュッセルドルフ(Dusseldorfer Hockey Club 1905 e.V.=2部)でプレー。帰国後は2021年までフラーテルでプレーし、現在はコーチ。2016年まで日本代表として活躍。

山口育海
2016-17シーズンから山口育海(沼津西高校→天理大学)がファーエフエル マールブルク(VfL Marburg=2部)に移籍。その後もドイツでプレーを続け、現在はリュッセルスハイムRK(Rüsselsheimer RK=1部)に所属して選手兼コーチとして活躍。

永吉拳
2018年4月~10月まで永吉拳(当時天理高校を卒業した直後)がハーベストフーダー(Harvestehuder THC=1部)でプレー。開幕戦でのゴールも含めて計4得点をあげる活躍を見せた。帰国後は2019年から天理大学に所属。男子日本代表サムライジャパンの一員として東京2020オリンピックに出場。現在も日本代表候補選手として活躍している。

竹林浩斗
2018年4月~7月まで竹林浩斗(当時天理高校を卒業した直後)がハーベストフーダー(Harvestehuder THC=1部)でプレー。帰国後は天理大学に所属し、2019年には21歳以下男子日本代表選手としてスルタン・ジョホールカップ(マレーシア)で活躍。

飯高悠貴
2018年8月から飯高悠貴(慶應義塾高校→慶應義塾大学)がハーベストフーダー(Harvestehuder THC=1部)に加入。ハーベストフーダーでは1部の試合に出場できず、2019年4月から2部のTHKリッセン(THK Rissen)、2021年8月から1部のUHCハンブルク(Uhlenhorster HC Hamburg) に移籍。2022年5月に日本に帰国。

新井麻月
2018年8月から12月まで新井麻月(羽衣学園高校→天理大学→コカ·コーラレッドスパークス→キャンバーウェルHC)がハーベストフーダー(Harvestehuder THC)でプレー。現在は日本ホッケー協会の強化本部女子副本部長を務める。

山下学
2020年8月から10月まで山下学(石動高校→東京農業大学→名古屋フラーテルホッケーチーム→小矢部RED OX)がニュルンベルク(Nürnberger HTC)でプレー。男子日本代表サムライジャパンの一員として東京2020オリンピックに出場。現在は男子日本代表サムライジャパンのコーチを務める。

山﨑晃嗣
2022年8月から、男子日本代表サムライジャパンの一員として東京2020オリンピックに出場した山﨑晃嗣(横田高校→山梨学院大学→岐阜朝日クラブ BLUE DEVILS→BlueSticks SHIGA)がUHCハンブルク(Uhlenhorster HC Hamburg)に加入。

谷光未有のプロフィール

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