大会2連覇の各務原オレンジスポーツ少年団、長谷監督「甲子園に負けない、熱い夏をありがとう!」/全国スポーツ少年団交流大会

2023.08.23 9:44 | 高・中・スポ少

 8月11日(金)から3日間、大井ホッケー競技場(東京都品川区、大田区)で「第46回全国スポーツ少年団交流大会」が行われ、女子は各務原オレンジスポーツ少年団(岐阜県)が2年連続2回目の優勝を飾った。

2連覇を達成した各務原オレンジスポーツ少年団 撮影=金子周平

 同大会の目的は全国のスポーツ少年団にホッケー競技の楽しさと喜びを体験させ、より優れた技能とスポーツマンシップを身につけるための研修の場とするとともに、団員相互の交流を深め、仲間意識と連携を高めること。

 女子は23チームが参加し、aからgまでの7つのグループに分けられ、グループ内総当たり戦の予選リーグが行われた。
 予選リーグで上位2チームは決勝トーナメントに進出。ただし、a、bグループは4チーム総当たりのため、上位3チームが決勝トーナメントに進出。予選リーグで最下位のチームはフレンドリートーナメントに回り、順位を争う。

 試合時間は前後半10分ずつ、ハーフタイムは4分。

 2連覇を達成した各務原オレンジスポーツ少年団(岐阜県)の長谷佑一監督に優勝の気持ちや普段の練習について伺った。

各務原オレンジスポーツ少年団の試合結果

【予選リーグ】
aグループ2位通過

【決勝トーナメント】

予選、決勝トーナメントを勝ち抜くために意識したことは、「試合までの過ごし方」です

--優勝おめでとうございます!お気持ちをお聞かせください。

長谷:正直、優勝をした実感はありません。
 大会は練習の何倍も人を成長させてくれます。その成長をしていく瞬間、最高の景色を特等席で見せてくれた子供達に感謝です。甲子園に負けない、熱い夏をありがとう!

--2連覇への意識はありましたか?

長谷:2連覇という偉業にチャレンジできるのは、昨年度優勝した私達だけでしたので意識はしていました。
 予選、決勝トーナメントを勝ち抜くために意識したことは、「試合までの過ごし方」です。どれだけ技術があっても、体調管理・精神的なコントロールができていなければベストパフォーマンスには繋がらないと昨年度の全国大会で学ばせていただいたので、その経験が優勝、2連覇という結果に繋がり本当に嬉しく思います。

3ゴールを決めた各務原オレンジスポーツ少年団の多田葵唯さん 撮影=金子周平

--大会を通して、子どもたちが成長したなと感じられる場面や印象的な試合、エピソードがありましたら教えてください。

長谷:前年度優勝の重圧からか、予選は思うようなプレーができず苦しみましたが、試合後に子供達が自主的にミーティングを行い、決勝トーナメントに向けての気持ちを伝えに来てくれました。その時の真剣な表情、熱い思いに成長を感じ、胸を打たれたことを今でも忘れません。
 予選は2位通過でしたが、子供達とは「大会が終わった時に2位通過で良かったねと言えるような決勝トーナメントにしよう!」と話しました。

春照のキャプテンとのマッチアップ 撮影=金子周平

 決勝戦では、交流も深いライバル「春照ホッケースポーツ少年団」さんとの試合。そんな強いチームに対して、自分達がこだわってやってきた練習の成果が得点に結びつき、優勝という最高の結果に繋がりました。何より試合終了後の笑顔・涙・全力でホッケーを楽しんでいる姿がとても印象的でした。

重圧をはねのけ、優勝の涙 撮影=金子周平

チームづくりで重要視していることは、子供達の個性、発想力

--普段の練習はどのくらいの頻度ですか。

長谷:毎週土曜日、日曜日の午前中にスポーツ少年団として練習を行っています(第3日曜日を除く)。また、毎週水曜日、土曜日の夜にクラブチームとして練習を行っており、メンバー全員がクラブチームにも所属しています。

--小学校を卒業し、卒団していく子たちはどのようにホッケーと関わっていますか?

長谷:ホッケーを続ける子供達は、クラブチームに所属して、卒団した先輩たちと切磋琢磨して活動をしていきます。

--普段の練習で、心がけていることやチームの目指す姿など教えてください。

長谷:チームづくりで重要視していることは、子供達の個性、発想力を大切にしています。練習では、練習の意図を理解すること、目的意識を持つこと、試合を想定して全力でプレーすることを意識しています。

--「うちのチームはここが違う!」など、アピールポイントはありますか?

長谷:チームテーマでもある「世界一絆が深い輝くチーム」の通り、お互いをリスペクトし、仲間を思いやる心と絆の深さがチームの強みです。

--今後の目標は?

長谷:今回の全国大会で得た経験を下の学年の子供達に伝えていくこと。今年度計画をしている大会にメンバー全員が一人も欠けることなく揃って出場すること。そして、全員が笑顔で卒団できるような雰囲気・環境を作ってあげることです。

笑顔で優勝トロフィーを掲げた 撮影=金子周平

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