2024.02.01 2:15 | 海外
5人制ホッケーの世界一を決める国際大会、FIH Hockey5s World Cup(主催:国際ホッケー連盟(FIH)/以下、ホッケー5s W杯)の男子は31日、オマーン・マスカットで順位決定戦が行われた。日本人の両親を持つJun Sugio(杉尾 隼)はオーストラリア代表として出場し、11位決定戦でニュージーランドに6−4で勝利した。 (写真=FIH/WORLDSPORTPICS)
■大会を終えたJunのインタビュー動画
「ラウンドゲーム(予選リーグ)で敗れたニュージーランドに勝つことができてうれしい。ホッケー5sはけっこう難しい。戦術(ストラテジー)がとても大切。スキルだけでなく、フィールドプレイヤーの4人が戦術的にうまくやらないといけない。それが難しいところであり、面白いところでもある。オマーンは暑さが厳しかったがスタジアムの雰囲気がよく、観客が多く入ったときの盛り上がりがすごかった。日本からの応援はありがたい。これから日本もがんばってほしい」
■予選リーグ
5-5 トリニダード・トバゴ
5-6 ニュージーランド(Jun 2ゴール)
4-7 ケニア(Jun 2ゴール)
■9-16位決定予選
6-3 アメリカ
■9-12位決定予選
3-11 パキスタン
■11位決定戦
6-3 ニュージーランド
・開催国:オマーン
・アフリカ:エジプト、ケニア、ナイジェリア
・パン・アメリカ:アメリカ、トリニダード・トバゴ、ジャマイカ
・ヨーロッパ:オランダ、ポーランド、スイス
・オセアニア:オーストラリア、ニュージーランド、フィジー
・アジア:インド、パキスタン、マレーシア
16チームがA〜Dの4グループに分かれ、1回戦総当りのリーグ戦の後、各グループの1位と2位による準々決勝が行われ、勝者同士による準決勝、決勝が実施された。
優勝 オランダ
2位 マレーシア
3位 オマーン
4位 ポーランド
5位 インド
6位 エジプト
7位 ケニア
8位 トリニダード・トバゴ
9位 パキスタン
10位 スイス
11位 オーストラリア
12位 ニュージーランド
13位 アメリカ
14位 ナイジェリア
15位 フィジー
16位 ジャマイカ
5人制ホッケー「ホッケー5s」は、7人制ラグビー、3人制バスケ「3x3」などスポーツのアーバン化が進む流れのなかで、FIHがデザインした新たな競技形式。その名前からもわかるように、各チーム5人の選手(ゴールキーパーを含む)がピッチに立ってプレーする。(今大会、ベンチは5名で、各チーム10名の選手で構成)。試合時間は前後半各15分間で、ハーフタイムに2分間の休憩がある。
フィールドの大きさは縦40m、横23.7m。フィールドを半分に分割するハーフライン(20m地点)と、それをさらに半分にするクオーターライン(10m地点)が引かれ、ペナルティースポット(ゴールラインから6.4m)もマークされる。ゴールラインを除いて、ピッチの四方は高さ25cmのボード(Boundary-boards)で囲まれており、いわゆる壁パスをすることができる。
11人制のようなシューティングサークルはなく、ハーフラインより敵陣がシューティングエリアとなる。ハーフラインからクオーターラインの間のヒットシュートはゴールのボードの高さ(46cm)より低いシュートのみゴールと認められる。クオーターラインよりゴール側のエリアは、シュートの高さの制限はない。
シューティングサークルがないため、ペナルティーコーナーもない。クオーターライン内で守備側が危険な反則をした場合、シュートアウトに似た「チャレンジ」が実施される。攻撃側のフィールドプレイヤー1名と、守備側のゴールキーパー1名が1対1で対峙。クオーターラインから6秒以内にゴールを決められるか争う。
ゴールは11人制と同じ大きさで、幅3.66m、高さ2.14m。選手が使用するスティックも11人制と同様に、最長105cm(41.3インチ)の非金属材料で作られたものを使用。(一般的な大人のサイズは 36.5または37.5インチ。プレーはスティックの平らな面のみを使用できる)
2014年のユースオリンピック出場をかけたアジア予選で、初めて国際ホッケー連盟(FIH)のイベントでホッケー5sの試合形式が使用された。ホッケー5sは、ユースオリンピックの本大会や、2015年のパシフィックゲームズ、2018年のアフリカユースゲームズでも使用された。2022年に、FIHが初めて男女シニア代表のホッケー5s大会をスイス・ローザンヌで開催。ワールドカップの開催は今大会が初。日本は男女ともアジア予選(Asian Hockey5s Qualifier/2023年8月オマーン・サラーラ)で敗れ、今大会は不出場だった。
大会名 | 第1回 ホッケー5s ワールドカップ(2024/マスカット) |
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主催 | 国際ホッケー連盟 |
開催都市 | オマーン・マスカット UTC+4 (日本との時差-5時間) |
日程 | 女子:2024年1月24日~1月27日、男子:2024年1月28日~31日 8日間 |
会場 | Hockey Oman Venue |
出場国 | 男女16ヶ国 |
試合方式 | 16チームがA〜Dの4グループに分かれ、1回戦総当りのリーグ戦の後、各グループの1位と2位による準々決勝が行われ、勝者同士による準決勝、決勝を実施。 |