【ホッケー5s W杯】男子オランダが優勝 2位マレーシア、3位オマーンとアジア勢も上位に

2024.02.01 2:30 | 海外

 5人制ホッケーの世界一を決める国際大会、FIH Hockey5s World Cup(主催:国際ホッケー連盟(FIH)/以下、ホッケー5s W杯)の男子は31日、オマーン・マスカットで決勝戦が行われ、オランダがマレーシアに5-2で勝利し、記念すべき第1回大会の優勝国となった。オランダは男女アベック優勝。
 3位決定戦は開催国オマーンが地元の声援を受け、ポーランドを3-2で下した。 (写真=FIH/WORLDSPORTPICS)

■決勝戦のゴールシーン

■3位決定戦の写真

オマーンのシギ・アイクマンヘッドコーチ(元男子日本代表ヘッドコーチ) 写真=FIH/WORLDSPORTPICS)

男子・最終成績

優勝 オランダ
2位 マレーシア
3位 オマーン
4位 ポーランド
5位 インド
6位 エジプト
7位 ケニア
8位 トリニダード・トバゴ
9位 パキスタン
10位 スイス
11位 オーストラリア
12位 ニュージーランド
13位 アメリカ
14位 ナイジェリア
15位 フィジー
16位 ジャマイカ

ホッケー5sとは

 5人制ホッケー「ホッケー5s」は、7人制ラグビー、3人制バスケ「3x3」などスポーツのアーバン化が進む流れのなかで、FIHがデザインした新たな競技形式。その名前からもわかるように、各チーム5人の選手(ゴールキーパーを含む)がピッチに立ってプレーする。(今大会、ベンチは5名で、各チーム10名の選手で構成)。試合時間は前後半各15分間で、ハーフタイムに2分間の休憩がある。
 フィールドの大きさは縦40m、横23.7m。フィールドを半分に分割するハーフライン(20m地点)と、それをさらに半分にするクオーターライン(10m地点)が引かれ、ペナルティースポット(ゴールラインから6.4m)もマークされる。ゴールラインを除いて、ピッチの四方は高さ25cmのボード(Boundary-boards)で囲まれており、いわゆる壁パスをすることができる。
 11人制のようなシューティングサークルはなく、ハーフラインより敵陣がシューティングエリアとなる。ハーフラインからクオーターラインの間のヒットシュートはゴールのボードの高さ(46cm)より低いシュートのみゴールと認められる。クオーターラインよりゴール側のエリアは、シュートの高さの制限はない。
 シューティングサークルがないため、ペナルティーコーナーもない。クオーターライン内で守備側が危険な反則をした場合、シュートアウトに似た「チャレンジ」が実施される。攻撃側のフィールドプレイヤー1名と、守備側のゴールキーパー1名が1対1で対峙。クオーターラインから6秒以内にゴールを決められるか争う。
 ゴールは11人制と同じ大きさで、幅3.66m、高さ2.14m。選手が使用するスティックも11人制と同様に、最長105cm(41.3インチ)の非金属材料で作られたものを使用。(一般的な大人のサイズは 36.5または37.5インチ。プレーはスティックの平らな面のみを使用できる)

 2014年のユースオリンピック出場をかけたアジア予選で、初めて国際ホッケー連盟(FIH)のイベントでホッケー5sの試合形式が使用された。ホッケー5sは、ユースオリンピックの本大会や、2015年のパシフィックゲームズ、2018年のアフリカユースゲームズでも使用された。2022年に、FIHが初めて男女シニア代表のホッケー5s大会をスイス・ローザンヌで開催。ワールドカップの開催は今大会が初。日本は男女ともアジア予選(Asian Hockey5s Qualifier/2023年8月オマーン・サラーラ)で敗れ、今大会は不出場だった。

大会概要

大会名第1回 ホッケー5s ワールドカップ(2024/マスカット)
主催国際ホッケー連盟
開催都市オマーン・マスカット UTC+4 (日本との時差-5時間)
日程女子:2024年1月24日~1月27日、男子:2024年1月28日~31日 8日間
会場Hockey Oman Venue
出場国男女16ヶ国
試合方式16チームがA〜Dの4グループに分かれ、1回戦総当りのリーグ戦の後、各グループの1位と2位による準々決勝が行われ、勝者同士による準決勝、決勝を実施。

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