ホッケー男子サムライジャパンが初優勝 パキスタンにSO勝ち/第30回アズランシャーカップ

2024.05.12 2:00 | 日本代表

 男子ホッケーの国際招待大会「第30回スルタンアズランシャーカップ」(マレーシア・イポー)は11日、決勝戦が行われ、日本代表サムライジャパン(世界ランキング16位/以下WR)はパキスタン(WR15位)をシュートアウト戦(以下、SO)の末に下し、初優勝を果たした。
 第1Q12分、左サイドから攻め込んだ日本は、田中世蓮(岐阜朝日クラブ/(公社)ぎふ瑞穂スポーツガーデン)がバックライン付近を3Dドリブルで突破し、ヒットシュート。GKが防いだボールを自ら押し込み、先制点をあげる。その後は両者得点できず、1-0で前半を折り返す。第3Qはパキスタンの攻撃時間が徐々に増え、34分にゴール前にこぼれたボールを23番Ajaz Ahamdにスイープヒットで押し込まれ、同点に追いつかれる。さらにその3分後、日本は自陣23m付近中央でボールを奪われ、ヒットシュートを許し、一度は北河拓実(岐阜朝日クラブ/アピ(株))が好セーブをしたがリバウンドを18番Rehman Abdulに決められ、1点リードを与えてしまう。1-2で迎えた第4Q、47分に日本はロングコーナーからパスを右に回し、藤島来葵(ALDER飯能/コクボ消毒(株))がゴール前に打ったヒットパスを松本和将(山梨学院クラブ)が華麗にリバースタッチで決めて、同点に追いつく。その後、パキスタンのカウンター攻撃からGKと1対1の状況を作られるが吉川貴史(岐阜朝日クラブ/中日コプロ(株))の好セーブで難を逃れる。試合終盤まで激しい攻防が続いたが2-2で試合が終了し、SO戦となる。
 先行の日本は1人目の河邉皓星(岐阜朝日/中日コプロ(株))から、大岡凌磨(LIEBE栃木/北関東綜合警備保障(株))、田中世と3人連続で成功。また、GK北河拓実(岐阜朝日クラブ/アピ(株))が2人連続でセーブし、3人目にゴールを許したものの、日本の4人目、松本がリバースヒットシュートを豪快に決めて4-1でSO戦に勝利。見事、初優勝を果たした。
 今大会の最優秀ゴールキーパーに吉川と北河が選出された。

▼試合ハイライト(11分6秒/Astro ArenaのYouTubeチャンネル)

▼プレー写真(ペラ州ホッケー協会のFacebookページ)

穴井善博ヘッドコーチのコメント

 素直に嬉しい。こんなに選手ががんばってくれると思っていなかったので、正直に驚いている。とてもファイトするチームで今後が楽しみ。逆転を許したときはナーバスになってしまった部分があったが、切り替えられたことが評価できると思う。同点ゴールを決めた後、もう一点、取りに行こうと思ったがなかなか厳しかった。SO戦を打つ選手は直感で選んだ。GKは北河が国際マッチ初めてのSOの経験だったと思うが、自信を持っていくと言ってくれたので安心して送り出した。今大会は自陣でリスク管理をしっかりして、エリアごとのプレーの選択をしっかりしていくところにフォーカスして戦ったが、今後は相手陣地に入ってからの原則的な部分など、細かいところを鍛えていきたい。

結果

■最終順位
優勝:日本
2位:パキスタン
3位:ニュージーランド
4位:マレーシア
5位:韓国
6位:カナダ

■日本の試合結果

■日本ホッケー協会の大会ページはこちら

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