2024.06.12 7:20 | 海外
FIH男子プロリーグは11日、英国・ロンドンで男子2試合が行われた。(写真=国際ホッケー連盟)
ホーム開催の英国(世界ランキング3位/以下、WR*)はスペイン(WR8位)に2-1で勝利した。オーストラリア(WR5位)はドイツ(WR4位)に先行を許したが終盤に逆転し、3-2で勝利した。
*WRは6月11日試合開始時点。英国はイングランドのランキングを記載。
前半は両者拮抗した試合展開で0-0の同点。第3Q終了間際、21歳の英国の若手ホープ、Conor Williamsonがリバウンドをリバーススイープで決めて先制。第4Q、49分、スペインがPC(ペナルティーコーナー)を獲得すると主将のMarc Mirallesがドラッグフリックシュートを決めて同点に追いつく。しかし、直後の50分、英国のAlan Forsythがアップライトリバースヒットを決めて逆転に成功。スペインは再三チャンスを作ったが英国のGK、James Mazareloの好セーブと守備陣の堅いディフェンスに阻まれ、得点できず。2-1で英国が逃げ切った。
英国は11戦7勝3敗1SO負の勝ち点22で9チーム中5位。スペインは15戦3勝11敗1SO負の勝ち点10。1試合を残し、8位が確定している。
第1Q、11分、ドイツがPCを獲得。Moritz Ludwingがタッチシュートを決めて先制。第2Q、28分、オーストラリアはTom Craigのパスをサークル内で受けたJake Whettonがクイックモーションでリバースヒットシュートを放ち、これがゴール左に突き刺さって同点に追いつく。前半は1-1で終了。35分にPCを獲得したドイツはドラッグフリックの名手Gonzalo Peillatが決めて再度リードを奪う。激しい攻防が続く中、56分にオーストラリアがPCを獲得。Tim Howardがスイープヒットを打ち、ドイツDFのスティックの先端に当たってコースが変わり、ゴールに決まる。同点に追いつき勢いに乗るオーストラリアは59分に再びPCを獲得。左から走り込んだEddie Ockendenがリバースタッチシュートを決め、逆転。終盤に粘りを見せたオーストラリアが3-2で勝利した。
オーストラリアは15戦9勝3敗1SO勝2SO負の勝ち点31で暫定1位となった。ドイツは11戦5勝3敗1SO勝2SO負の勝ち点19で6位につけている。
FIHプロリーグ(以下、プロリーグ)は国際ホッケー連盟(FIH)主催の2019年1月からはじまった国際大会。それ以前まで開催されていたチャンピオンズトロフィー、ワールドリーグ・セミファイナル、ワールドリーグ・ファイナルに代わる大会としてスタートした。
男女9チームが2回戦総当たりで競い合い、シーズン終了時点でのトップチームがリーグ優勝となる。2023-24大会は12月から6月にかけて行われ、優勝チームには2026年W杯の出場権が与えられる。第4回大会(2022-23年)以降、シーズン終了時の最下位チームはFIHネーションズカップ(Nations Cup)に降格し、同大会の勝者が翌年のプロリーグに昇格する仕組みとなった。
日本は男女ともにFIHプロリーグへの出場経験はなく、1つ下のカテゴリーのFIHネーションズカップに出場。
女子はネーションズカップの第1回大会(2022年12月/スペイン・バレンシア)で8チーム中3位、第2回大会(2022年6月/スペイン・テラサ)で8チーム中5位だった。
男子は第1回大会(2022年11月~12月/南アフリカ・ポチェフストルーム)で8チーム中6位。第2回大会(2024年5月~6月/ポーランド・グニエズノ)には出場できなかった。第2回大会への出場条件は「2023年1月31日時点の、FIHプロリーグ参加国以外の世界ランキング上位7チーム」であり、同日時点のサムライジャパンの世界ランキングは19位で条件に満たなかったため。開催国ポーランドは同日時点で日本より世界ランキングが下位だったが開催国枠で出場が決まり、男子は例外的に9チームが出場した。