活動のご報告report

5月は寒くもなく暑くもなく、湿度も低く過ごしやすい季節でした。ホッケーはシーズンまっただ中で、多くの試合が行われています。マイホッケープラスにとって、5月は新しいステップを踏み出すことができた月でした。天候にも恵まれた5月30日に東京大学の駒場グラウンドで第1回マイホッケーカップを開催。「女子の、女子による、女子のための大会」をスローガンに、社会人になってから遠ざかってしまったホッケーをもう一度始めるきっかけになる大会として開催しました。

ホッケーの競技人口は約3万人と言われています。とはいうものの、現在、女子の社会人リーグはなく、高校や大学でホッケーをしていた人たちが社会人になって続けていくことは難しい状況です。まずは、ホッケーをしていた人たちが続けられる環境をつくることが、ホッケー普及の第一歩になると私たちは考えています。

大会を開催するにあたり最も苦労したところは「最近ホッケーしていない」という人たちが参加しやすい形。考えぬいた結果は、個人参加OK、独自ルール適用など、これまでのホッケー大会に縛られない大会開催でした。

「開催してくれてありがとう」「次は後輩を集めてきます」「次こそは優勝します」多くの人たちの笑顔に囲まれ、ホッケーの輪が徐々に広がるのを感じた1日でした。秋には第2回マイホッケーカップを開催できるように準備をしていきます。

さて、新しい活動ができた一方で、ホッケー界全体に目を移してみると、ホッケーが悪い意味で、多くの人々の注目の的となり、多く人たちにご迷惑をかけた月でもありました。関西ホッケー協会の前事務局長の横領・詐欺事件や女子日本代表の前監督の解任取り消し問題、協会の派閥争いは、世の中の多くの人たち(ホッケーのファンになる可能性のある人たち)にとってみれば、なかなか理解することが難しい事件や事象ばかりです。

いま、最も必要だと感じているのは、”「ボランティアイズム」による無責任気質の変革”です。ガバナンスやコンプライアンスといくら叫んでも、実際の当事者や関係者の意識変革なくして、それは成り立ちません。最も難しいけれども最も重要なこと、「当たり前のことを当たり前にする」そういう緊張感が必要だと感じています。

マイホッケープラスは皆様のご支援により、初年度(2014年7月24日~2015年3月31日)の決算を終えることができました。この場をお借りしまして、御礼申し上げます。今後もNPO法人としてガバナンスやコンプライアンスは当然のこととして、求められる価値を当たり前のように提供し、みなさまに必要とされる存在として応援していただける存在であるように気を引き締めていきます。どうぞ6月も引き続きよろしくお願い致します。

平成27年6月5日
特定非営利活動法人マイホッケープラス
代表理事 福島雄裕

バックナンバー

2015年5月5日:2015年4月活動のご報告

2015年4月5日:2015年3月活動のご報告

2015年3月5日:2015年2月活動のご報告

2015年2月5日:2015年1月活動のご報告

2015年1月5日:2015年のご挨拶