田中健太、世界最高峰のホッケー蘭リーグ制覇へ「マジでここから」

2020.03.06 10:50 | 海外

リーグ再開後の初戦を終えて

後半戦初戦の相手は前半戦で引き分けたハーレー(Hurley)。「引き分けてしまった試合をもし勝利していれば、リーグ前半の順位(3位)はもっと上に行けたことを準備期間中にチームで共有して初戦に挑んだ」と田中。

結果は見事、4対1で勝利。田中はアシストを記録し、チームに貢献した。

試合を振り返り、「前半戦の対戦では2対0でリードしてから3点目を決めたけど判定が覆って認められなかった。そこから追いつかれて引き分けてしまった。前回の反省を活かして今回の試合はアタッキングホッケーをして、プレーをやめずに最初から飛ばして勝つことができた。自分もアシストできてよかった」とチームと自身の状態の良さを語った。

また、この試合には20人以上の日本人サポーターが応援にかけつけるなど、オランダ生活2年目を迎えたこともあり、現地での交友の輪が広がっていることも好調の要因のひとつ。試合後には応援してくれた方と食事を楽しむなど、良い意味での余裕も感じられる。

試合後、日本人サポーターのみなさんと(写真=本人提供)

ただ、今後、5月まで続く長丁場のリーグ後半戦を考えると「気は抜けない」。まず、この週末(8日)にはリーグ1位のブルーメンダール(Bloemendaal)と、そして翌週には6位のピノケ(Pinoké)、5位のカンポン(Kampong)との連戦など力のある上位チームとの対戦が続く。

今後に向けて田中は一言、「マジでここから」。

オランダリーグ制覇を狙えるチームで主力選手としてプレーする田中の存在は、世界で戦うことを夢見るホッケープレイヤーたちの希望の星と言っていいだろう。異国の地で刃を研ぎ続けるサムライのさらなる活躍から目が離せない。

(文・藤本一平)

▼日本のファンへのメッセージ

田中健太のプロフィール

生年月日:1988/5/4
血液型:A
身長:173cm
体重:69kg
出身地:滋賀県
ホッケー歴:21年
出身校:春照小学校/伊吹山中学校/天理高校/立命館大学

日本代表CAP数は154(2020年3月3日現在)。

モットー・座右の銘は「一所懸命」。尊敬する人はイチロー、三浦知良。
(五輪テスト大会「READY STEADY TOKYO」の選手プロフィールより)

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