2020.04.04 8:17 | 日本代表
2021年夏への開催延期が決定した東京2020オリンピックについて、女子ホッケー日本代表さくらジャパンのアンソニー・ファリー監督がコメントしました。
現在の世界情勢を踏まえて、延期という判断に同意しています。延期については気にしませんでしたし、私は大変な状況に置かれている方々のことが心配だと感じました。
私は延期によって、史上最高のオリンピックを開催するための絶好の機会が日本に巡ってきたと信じています。
このパンデミックを乗り越え、多くの人々に人類の祭典、スポーツの祭典を披露できることを想像してみてください。世界中の人々が参加し、ポジティブになれる絶好の機会です!
個人的にはもう一年、女子日本代表の一員として過ごせることをとても楽しみにしています。私はそれぞれ異なる個性を持った彼女たちとともに過ごすのがとても好きですし、ともに過ごす時間が長くなればさらに彼女たちのパーソナリティを知ることができます。
彼女たちは自分を高めるべく毎回の練習でハードワークをして、ベストを尽くしていますし、その努力を見ることができるのはコーチとしてすばらしいことです。
私たちは自分たちのためだけでなく、日本のために特別なことを成し遂げられると信じていますし、常に日本にレガシーを残そうという話をしています。私はこのような才能あふれる選手たち、スタッフたちとともに過ごせる機会に恵まれたことを心からうれしく、光栄に思います。
準備期間を得られたことは私たちにとってとてもプラスになります。私たちはあらゆる面を向上させるためにピッチの中でも外でもともに歩んできました。それがもう一年延びることは私たちにとってすばらしいことです。
私たちは日々向上していこうという話をしていますが、この一年、さらに成長できるでしょう。私たちは時間という制限により「やりたくてもやれなかったこと」がいくつかありましたが、いま、それができる状況にあります。チーム一同、その状況に非常にワクワクしています。
延期が発表されたとき、がっかりしたファンの方も多くいると思いますし、私はその気持ちを理解できます。しかし、私は、この延期は史上最高のオリンピックとするための機会と捉えています。
このような状況の中では、全員が団結して、お互いが助け合うことが大切になります。逆境の中でのみ人々は本当の強さを示すことができると思いますし、7月25日(最初のゲーム)でその強さをお見せし、ファンのみなさんへの感謝の気持ちを示したいと思います。
(そういった気持ちを持って臨むことが)私たちが最高のパフォーマンスをすることにつながると思います。
ファンのみなさんの期待を裏切らない活躍をしてみせますよ!
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