【コラム】男子ホッケー日本代表主将・山下学 ドイツへ渡る 第1回

2020.08.30 10:30 | 海外

ホッケーの本場・ヨーロッパ

イギリス発祥のホッケー。サッカー同様、ヨーロッパは国内リーグのレベルが高く、特にオランダ、ドイツ、ベルギーの国内リーグには自国の代表選手はもちろん、オーストラリアやニュージーランド、アルゼンチン、インド、パキスタンなどホッケー強豪国のトップ選手が参戦して激しい戦いを繰り広げる。

サムライジャパンのエースストライカーで山下と同い年の田中健太(32=HGC)も自身の腕を磨くために2018年6月からオランダにわたり、現在まで強豪HGCで主力として活躍している。

オランダリーグで活躍する田中 写真=HGC提供

オリンピック延期

田中から刺激を受けていたこともあり、山下はヨーロッパでのプレーを切望していたが、2019年のオーストラリアでの武者修行以降、2020年に入ってからは東京オリンピックに向けて国内を拠点にして日本代表合宿に集中し、5月の選手団発表に向けて仕上げていく予定だった。

しかし、3月。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で東京オリンピックが2021年夏に延期されることが決定。4月に予定していた五輪会場・大井ホッケー競技場での合宿や5月の国際強化試合も中止となった。

延期が決定したときには「絶望感を味わった」という山下。その後、緊急事態宣言での自粛生活などもあり、思うような活動ができない時期が続いたが、地道に地元富山で自主トレを続けたり、日本代表としてオンラインミーティングを重ねたりしながら過ごしてきた。

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