2020.08.30 10:30 | 海外
ようやく代表活動が再開されたのは6月。感染症対策を徹底したうえで岐阜で強化合宿が再開され、山下も参加。久しぶりに代表メンバーと顔を合わせ、ホッケーができたことに「ああ、これがナショナル(日本代表)の合宿だな、とうれしく思った」。
その合宿中、山下は自身の想いを日本代表監督のシギ・アイクマンにぶつけた。「海外リーグに挑戦したい。オリンピックが1年延期になったことでできた時間を、より高いレベルのリーグで過ごしたい」。
オランダ人のシギは国際ホッケー連盟(FIH)のコーチライセンスの指導役(エデュケーター)を務めており、世界中の指導者とのつながりが濃い。
山下の想いを受けてシギはコーチ仲間に声をかけ、 「経験豊富でリーダーシップのある選手を求めていた」ドイツ1部リーグ・ニュルンベルクへのレンタル移籍が決まった。
しかし、話は決まったものの、このコロナ禍でドイツに渡航できるのか。海外移籍時には言葉の壁や文化の違いの問題が取り沙汰されるが、今回はまず、現地にたどり着くことができるのか。渡航の問題が壁として立ちはだかった。
◆第2回に続く
(藤本一平)
「日本代表合宿の様子やドイツ移籍について」
好きなお寿司のネタは「えんがわ」。オーストラリア・メルボルンのクラブでプレーしていた際はチームメイトやサポーターたちから「ヤマ」の愛称で親しまれていた。
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