10月。なんといっても、リオデジャネイロ五輪・女子ホッケー日本が出場権を獲得したことはとても喜ばしいことです。2004年アテネ大会から2008年北京、2012年ロンドンと4大会連続での出場となりました。思い返せば、2004年は「目指せアテネ」という団扇やチラシを合計20,000枚近くだったと思いますが、京都や大阪で配布しながら、募金活動をしたのを思い出します。今のホッケー界に、それだけ泥臭く?ビラ配りをする集団が現れているのか現れていないのか定かではありません。
「ホッケーはオリンピック競技だから」という言葉が関係者からよく聞こえてきます。この意味は「ホッケーはオリンピック競技だからメダルを取れば普及するよ。だから普及に力を入れるのではなく、強化に力を入れるのが正しい姿なんだよ。」と言いたいようです。 そもそも普及とは何でしょうかね。普及しないといい選手が集まらないし、いい選手があつまらないと強化につながらないと私は考えています。普及と強化は表裏一体ですし、少子化の流れの中で「いかに囲い込みをするか」と「競技転換を促すか」が他のスポーツがやっていることです。ホッケーも例外ではないと思っています。マイホッケーはこういった状況の中で、ホッケーのリテンション(ホッケーをやめる、ホッケーをやめて他の競技にうつる)をいかに減らすかを考えていきたいと思います。企業活動の中では、当たり前のように行われているリテンション(既存顧客との関係を維持していくためのマーケティング活動)や人事労務ではいかに優秀な人材を自社に確保しておくかといった施策は、ホッケーではまだまだ行われているとは言えません。
マイホッケーがいま揃えようとしているコンテンツは、「ホッケーとはなんだろうか?」と興味を持った時に、ホッケーについて知ることができる映像やテキストや「ホッケーをやってみたい!」と思ったときに体験できるイベントや「ホッケーの試合を見たい!」と思ったときにアクセスできる情報や「ホッケーの試合をしたい!」と思ったときに参加できる大会や「ホッケーを練習したい」と思ったときのスキルビデオを作成したりしています。
つまり、マイホッケーは「ホッケーを見たい、知りたい、したい!という人に寄り添ったホッケーポータルサイト」ということを続けていきたいと思います。
さて、10月17日18日の日本リーグで今年、初めての試みとして始まったライブ配信5日間が終了しました。結果的に視聴者数183,506、コメント数18,678という数字を残すことができました。ホッケーライブ配信元年、とりあえずやってみよう!!と始めた日本リーグライブ配信で4会場5日間、試合数20のライブ配信で、たった4ヶ間の取り組みでしたが、「ホッケーの当たり前のレベル」を少し上げられたのではないかと思います。ホッケーを知ってる人からすると大きな数字であり、驚きの声の連発でしたが、私の感覚では「ゼロがひとつ足りない」です。
もっともっとできますし、もっとやれることはたくさんあります。4ヶ月前には見えていなかった課題(広報、広告、収益モデル、映像提供、VOD配信、著作権、放映権、スタッフ確保、配信ノウハウ、カメラ位置、観客動員、ホッケー場によって配信できる/できない など)も見えています。そして、ようやく「リーグビジネスとは?」というのを考える土俵が見えてきました。土俵が遠くから見えてきただけですが、来年に向けて、施策を練っていきたいと思います。「リーグビジネス」のモデルを作り上げていきたいと思います。
今年もあと11月、12月となりました、どうぞよろしくお願い致します。
平成27年11月15日
特定非営利活動法人マイホッケープラス
代表理事 福島雄裕
2015年10月15日:2015年9月活動のご報告
2015年9月15日:2015年8月活動のご報告
2015年8月15日:2015年7月活動のご報告
2015年7月5日:2015年6月活動のご報告
2015年6月5日:2015年5月活動のご報告
2015年5月5日:2015年4月活動のご報告
2015年4月5日:2015年3月活動のご報告
2015年3月5日:2015年2月活動のご報告
2015年2月5日:2015年1月活動のご報告
2015年1月5日:2015年のご挨拶