【藤本一平コラム Vol.06】ホッケーはどうやって応援するのか

2019.10.13 9:25 | 藤本一平コラム

2.目立つコスチューム

次に紹介するのはコスチューム編。

観客席にひときわ目立つ集団がいました。

これは気になる・・・

試合中は邪魔をしない方がいいな、と思い、試合が終わってから声をかけて撮影させてもらいました。

アイルランドからやってきたサポーターのみなさん

間違いなく、EHLの会場で一番目立っていました。

彼らはアイルランドのクラブ、スリーロックローバーズ(Three Rock Rovers)のサポーター。コスチュームが目立つだけでなく、試合中に審判に向かって「いまの反則は違うだろう!」「ヘイ、2番!背番号ついていないのにプレーしていいのかい!」など、冗談を交えたヤジ?で笑いを取り、会場を盛り上げていました。

日本では各務原で開催された北京五輪予選か、ロンドン五輪予選の時だったと思いますが甲冑を着たサポーターがいました。東京オリンピックの時はどのようなコスチュームが見られるでしょうか。

3.歴史を感じる一体感

最後に紹介するのはこちらの動画。ベルギーのクラブ、ヘラクレス(Royal Herakles Hockey Club)の応援です。

ちょっと長いですが、最後まで見ていただけると・・・

クラブソングであるイエローサブマリン(ビートルズ)を歌っている間に得点が決まるという偶然。

上の動画はヘラクレスにとって1回戦の映像。オーストリアのSV Arminenに10-0の大差で勝利しました。

続く2回戦でヘラクレスはオランダの強豪カンポン(SV Kampon)に0-6で負けてしまいましたが、その試合中にも別角度からのイエローサブマリン、そして靴を掲げて応援する映像を撮影できたので紹介しておきます。

スタンド前方には2で紹介したアイルランドサポーターも交じっている・・・
靴を掲げての応援

この一体感。バルセロナでの大会に、ベルギーチームのサポーターがこれほど多く集まるのがすごいな、と感じながら、思わず一緒になって応援してしまうのでした。

応援も文化のひとつ

今回は印象に残った3つの応援を紹介しました。

紹介したクラブの歴史は古く、それぞれ下記の年代に創設されています。

1893年 スリーロックローバーズ
1906年 HGC
1933年 ヘラクレス

これから日本のホッケー界、特に日本代表の試合ではどのような応援文化が作られていくのか。

ヘラクレスサポーターがイエローサブマリンを歌っている最中に、ゴールが決まったように、「この応援がはじまると日本に流れがくる!」というような縁起のいい応援が生まれるといいな、と思います。

それではまた!

藤本一平

(下記のプレゼント企画の締め切りは10月15日23:00です!)

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